昨日の朝は、ドキドキだった。台風が来るか来ないか・・・。
実際、朝起きて外を見たら、なんともまぁ、いいお天気。墓参り日和だ。
朝10時、ダンナ、娘、あたしは車で2.3分の所にある、ダンナ家のお墓へ。
ばあばが一足先に到着していた。
花屋で買った花だけでは寂しいからと、庭に植わっている花を持ってきたばあば。
ばあばとダンナとあたしで手分けして花束を作り直す。そして皆でお線香と一緒にご先祖様へごあいさつ。その他に、近くに眠っているそれぞれ親族の墓前にもお線香とお花と一緒にごあいさつ。
そう言えば、4人で墓参りをするのは、いつ以来だろう・・・?
ばあばは、孫と一緒に墓参りできる事を、事の他喜んでくれた。
そして、一通り他の墓前へのごあいさつが終わって、最後にもう一度あたし達のご先祖様が眠る墓前へ。
お墓の前で・・・。
ばあば:『おじいさん、おばあさん、今日はまーたんも一緒ですよ~(^-^)♪』
なんて言いながら、手を合わせている。
娘も、日頃から母屋に行くと、ばあばの膝の上で一緒に『なーむ―(。-人-。)。』とやっているので、ばあばの横でちょこんと座り、小さな手を合わせていた。もちろん、手を合わす意味なんて、解っていないだろうが、私はそんな娘が愛おしい。
ダンナとあたしもばあばと娘に続いて手を合わせる。
とても静かな一時。
あたしは手を合わせながら、思う。
ダンナ家に嫁いで、2年。
完全ではないがじいじばあばと同居生活をしているあたし。
当初、当然の事ながら嫁姑の関係、生活習慣の違い、しきたり、言動に戸惑い、怒り、悲しんだ。
娘が産まれ、更にその思いは強くなった。
嫁と姑の関係はいつの時代も複雑。もつれた糸をほどく位、イライラするし、難しい。
(あー、なんで長男の、しかも農家の家になんか嫁いじゃったんだろう・・・。)
何度思ったことか。
でも、こうやってばあばと一緒に一つの墓前に手を合わせて、思う。
ばあばとあたしは『まだ』家族ではないんだ、と。
こうして書くと、なんて冷たい嫁なんだと思われるかもしれないが、この思いは今はまだ変わらない。
でも、こうも思う。
家族ではないけど、同志。
そう、特に嫁と姑は、同志。
今までまったく違う環境で、しかも違う青春時代を過ごしてきた女同志が、いきなり家族になれと言われて、なれる訳がない。女心は複雑だ。
でも、姑も嫁も、このお墓を守るんだ、と言う気持ちは同じ。だって、最終的には自分がお世話になる所だから。
学生時代―。
あたしはバスケ部に入っていた。
もちろん最初は、知らない者同士、遠慮しあい、牽制しあい、相手の出方を伺いながら接していたと思う。そんな中での苦しい練習。時が経つにつれ、徐々にそれぞれの個性、良い所も悪い所も尊重しあえるようになる。そして最後、皆の目標はもちろん・・・
『この試合に勝つ!』
皆の気持ちは一つになっていた。これこそあたしの青春。
ただ、残念だったのは・・。
家庭の事情で、高校2年の夏、バスケ部を去らなければいけなくなってしまった事・・・。
そして、社会人時代―。
その会社は女子社員の先輩達が仕切りの飲み会が毎月あった。声を掛けられれば、半強制的。
あたしは、仕事は仕事、そこから先は気が合えば付き合えばいい、と言う性格だった為、ほとんど参加せず。明らかに女子の中で浮いてしまっていた。要するに人付き合いが上手な方ではない。そうなればもちろん、先輩から嫌味攻撃もあったりしたっけ。
悔しかった。そこであたしは、『この女達だけには、負けてたまるか。』と、仕事に力を入れた。このまま辞めるのは簡単だけど、それじゃ自分が負けた事になる。とにかく、この女達に勝ってからじゃなきゃ、この会社は辞められないぞ!
今思えば、あたしももう少し大人になって付き合えばよかったのだが、その当時は、ちょっと性格もひねくれていたんだろうな・・(;´▽`A``。
とにかく、こうしてあたしは怒りをパワーに、仕事にのめりこんだ。
そして、上司からの信頼を少しずつ頂けるようになる。
それはとても嬉しかったが、その反面、風当たりも強くなる。
それからは自分との闘い。あたしは仕事をしに来てるんであって、友達を作りに来てるわけじゃない。仕事でいい結果を出し続ければ、いつか今の状況は変わるかも。
今度は、辞める事よりも、この状況を変えたい!という気持ちに変わっていた。
その仕事自体が、面白いと思えるようになってきていたから。
そんな中、ぽつりぽつりと声をかけてくれる人が出てきて、仕事についての熱いトークから始まり、いつしか食事に行っては仕事話から始まり恋の話をする・・そんな仲間が生まれた。
―そして、現在。―
学生時代の仲間は、途中で退部したあたしを、今でも受け入れてくれている。何も変わらず。
そしてあたしの実家には、卒業の時に先輩部員に送るバスケットボールとシューズの型をとった小さな銅像がある。
『○年度○○高校バスケットボール部 卒業 ○○あやこ』
と、彫った銅像が。
社会人時代の仲間や上司は、退職した今でもメールや電話をくれる。
そして、何より驚くのは、当初は仲良くなかった先輩。今では一足先にママになり、退職している。
あたしが結婚の時も、妊娠の時も、あったかい祝福メールをくれた。
本当に何より嬉しかった。
今まで出会った人達は、明らかに家族ではない。
でも、今振り返ると、その時々、あたし達は同志だった気がする。
同じ目的に向かって、闘った同志。
そこまでの道のりは時間がかかったかもしれないけど、時間をかけた分、通じあえたのかな、と思う。
家族とは違うけど、もしかしたら家族より濃い時間を過ごしたかもしれない。
嫁と姑。
まだまだ2年。これからいくらでも時間はかけられる。
まずは無理やり家族になろうなんて、思うのはやめだ。
こうしてお墓に手を合わせるように、おんなじ方向を向いてみよう。
ゆっくり時間をかけて、同じ目的に向かって歩いていれば、そのうち家族になれるだろう(^-^)♪