月並みだけど、土曜日はあたし達の住む町内の盆踊り&花火大会。
あたしがこの町に嫁いできて二年、初めての参加。

(昨年は娘がまだちびっこの為外出できずお留守番。)

普段は人もまばらな公園が、この日ばかりは凄い人!

(…って言っても、いつもよりはって意味だけどね(笑))


『花火が綺麗だから、母さん呼んであげなさい』


…と、じいじが声をかけてくれた。
(あたしには父さんがいない。だからじいじとばあばは何かと

一人暮らしのあたしの母さんを気にかけてくれる。。感謝♪)


午後3時、バスで40分ほどの所に住んでいるあたしの母、到着。


夕方、娘とダンナとあたしとあたしの母さんの四人でお祭りへ。


盆踊りを楽しそうに踊る母さん。
その光景を一所懸命ビデオに録ってくれているダンナ。
あたしと娘は少し離れた所から手を振る。
…夏の夜祭を楽しんだあたし達。


そしていよいよ本日のメイン、花火!ぽぽーん!


当然会場は、芋洗い状態。そんな時あたしは無意識に母さんの

手を握って歩いていた。
はぐれないように。少しでも良い所で見せてあげたくて。
良いポジションを見つけて、ここで初めて手を繋いでた事に

気づいた。なんでだか、恥ずかしかった。


そっと手を離したと同時に、母さんがあたしの顔をタオルで拭いてくれた。

『アンタ、顔びしょびしょじゃない!』と、言いながら。

さっき、盆踊りで汗だくになった時に、自分の顔を拭いてたタオルで(笑)。
でも、なんでだろう。嬉しかった。


(あ~。あたしは今、「娘の母」じゃなくて、「母の娘」なんだ…)


今まで溜まっていた肩の力が抜けた気がした。

その時、また一つ花火がぽーん。
二人で見上げる。

その時あたしはこうも思った。
(あたしはあと何回、母さんと手を繋げるだろう?)…

昔のあたしはたくさん母さんと手を繋いでたんだろうな。

今のあたしと娘のように。

いつから繋がなくなってしまったのか…。

そんな事を考えているうちに、クライマックス。

滝が流れるような、迫力満点のしかけ花火。とても綺麗だった。

辺りが一瞬真っ暗になり、その後提灯に明かりが灯る。

-あたしはまた母の顔に戻る。-


祭りも終わり、母さんを送る車中、だんだんとあたしの育った街並みが・・・。

月に一度は最低でもきているのに、なんだかとても懐かしい。


『おやすみ、母さん。またね。』


そう言ってまた、もと来た道を戻る。

娘はとっくに夢の中。



・・・深夜、寝ている娘の手を握ってみた。


小さい。あったかい。あたしの手の中にすっぽりおさまる。可愛い・・・。

これから、たくさん手をつなごう。

いつか繋げなくなる日まで。


それから母さん。

あたしと母さんは今までお世辞にも仲良し親子ではなかったね。

これからも、そう簡単にはいかないかもしれないね。

けど、なんだかんだ言ってもあたしはあなたの娘です。