兵庫県篠山市の白亜紀前期の篠山層群下部層(約1億1千万年前)で発掘されたトカゲの化石が新種であることを、県立人と自然の博物館(三田市)の 池田忠広研究員(36)らが突き止めた。同館が4日、発表した。中国で見つかったトカゲ化石と同属であることも判明。篠山層群で見つかった新種はこれで3 例目、国内のトカゲ化石では4種目となる。
全長約70センチとみられ、化石産出地発見者の足立洌さん(71)=丹波市=にちなみ「パキゲニス・アダチイ」と命名。パキゲニスはギリシャ語で「厚い下顎」を意味する。
決め手となった化石は、2007年11月に発掘された右下顎の骨(長さ約26ミリ)。特有の歯骨の形状などから中国山東省で1999年に発見された化石と同属で、歯の形や大きさが異なるため、新種と判断した。
当時のユーラシア大陸と日本は地続きで、トカゲ類の近縁性が議論されてきたが、それを初めて裏付けた。池田研究員は「トカゲ類の起源や進化をたどる貴重な資料」と話す。
論文は今年1月、米国古脊椎動物学会の国際学術誌(電子版)に掲載された。(神谷千晶)





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