日本陸海軍 97式縛帯 |  翼のかけら 雑記帳

日本陸海軍 97式縛帯

今日は、日本陸海軍の縛帯を紹介します。


縛帯は、何らかのことで空中から落下傘で地上に降りる時、落下傘で体を吊り下げるという形になります。

その落下傘と体をつなげるものです。(パラシュートハーネスともいいます)


写真の縛帯は、陸海軍ともに97式縛帯といいます。

両方ともパイロット用です。


以前も書いたと思いますが、海軍は飛行機に乗って勤務する兵士を搭乗員と総称していました。


陸軍は、操縦(パイロット)は操縦員、それ以外の飛行機に乗って勤務する兵士を空中勤務者と大別していました。


共に、役目として操縦・偵察・電信という区別はあります。


97式とは、西暦や昭和などの暦ではなく、皇紀2597年のことです。

(皇紀とは、神武天皇が即位した年を紀元として数えた年です)


海軍97式縛帯(操縦者用)



 翼のかけら 雑記帳



 翼のかけら 雑記帳


記名布
 翼のかけら 雑記帳


縛帯装着写真
 翼のかけら 雑記帳


右の搭乗員は、飛行服を着ただけの状態です。

左の搭乗員は、飛行服の上に救命胴衣を着け、その上から97式縛帯をつけています。


海軍救命胴衣 初期型
 翼のかけら 雑記帳



陸軍97式縛帯



 翼のかけら 雑記帳



 翼のかけら 雑記帳


記名布
 翼のかけら 雑記帳


縛帯装着写真
 翼のかけら 雑記帳


おまけ


陸軍操縦者用落下傘(97式)
 翼のかけら 雑記帳


この落下傘の金具(上の写真の上部左右にある銀色のフック)を縛帯の胸のベルトにある半円形の金環につなげます。


下の写真は、縛帯につないだ状態を後ろから見た状態です。

操縦員が落下傘を装着して立つとこのような状態で、お尻に落下傘をぶら下げている感じです。
 翼のかけら 雑記帳


操縦員が操縦席に座った状態です。

落下傘が、座席の座布団になっています。
 翼のかけら 雑記帳