読みやすい本 面白いかは別の話

これは父の部屋にあった単行本。
父は読書と蝶をこよなく愛しているので、書斎は図書館のようであり、博物館のよう。
私は勝手に読んでます。
司馬遼太郎とか、固い本しかない中見つけた・・・
・・・がっきー!?!?
何故、父がこれを購入したか分かんないけど、今っぽいので読んでみた。
映画化された「恋するマドリ」をモチーフにしたオムニバス。
私達の世代に近い子がどれも主人公で読みやすく、一気読み。
引っ越しと恋と言うより、部屋と女子って感じだったかな。
①
初めての一人暮らし。
慣れない街でホームシックにかかってた18歳の女の子が、街の大好きを見つける話。
スタジオジブリの耳をすませばっぽい感じがして心地よかった。
②
ルームシェアをする同居人との約束で部屋は全室禁煙。
仕方なくベランダで蛍族となった20歳のサエ。
煙の行く先を見つめていると、隣の部屋からも一本の吐き出す煙が。
そこで生まれる切ない気持ち。
ありきたりだけど、胸がきゅうってなった。
③
大学を卒業して同居するカップル。
新生活のふたりの立場はフリーターと新社会人。
すれ違う思いが行き着く結末は。
「そんときに『可愛いね、赤、似合うね』って」私、ここで泣きました。
④
家具や雑貨が大好きな21歳の奈緒。
インテリアが運んだラブストーリー。
蛙の子は蛙。
話は組み立てられてて面白かったんだけど、話の中盤でオチに気付いちゃって残念。
これが、この作家さんのデビュー作だから仕方ないかな。
⑤
日々変わりなく移り行く毎日。
恋の瞬間は突然やってくる。
きっと端から見ると下らないかもしれないけど、女の子にとって恋愛のパワーは絶大。
やり過ぎな事に気付かない、っていうか気付けない。
ちょっとイタイ子。
⑥
大木にトラウマがある新大学一年生。
空き部屋がなく、仕方なく決めた部屋の目の前には大嫌いな敵がそびえ立つ。
彼氏ができて、部屋に招いてもなかなかいい雰囲気にならず、喧嘩ばかりしてしまう始末。
もうっ、この木さえなければ。。。
けれども、1年後この部屋が大好きになる魔法が起こる。
色彩感がすごくきれいな話。
⑦
男の部屋を渡り歩くフリーターのエリ。
男の部屋しか行かないけど、決してやらせない。
彼女は家賃としてサボテンを男に渡す。
一週間すると、エリは去り、部屋にはサボテンが残る。
サボテンをちゃんと育てる男はいるのか?エリは何故そんな事を繰り返すのか?
強かったり、感情を押し殺せる女の子ってやっぱりいないと思う。
そんなこんなで、今日読んだ本☆