*こちらは妄想のお話です。

大好きな方々のお名前を借りています。 
















北海道から帰ってきて、次の週

ボクたち家族は智さんの会社に呼ばれた。


ボクはドキドキしてるのに、母さんも姉ちゃんも不思議と落ち着いている…


城「今日は、ご足労いただきありがとうございます」


母「いいえ、こちらこそお忙しいところ、よろしくお願いいたします」


城「では早速、こちらの…」


和「・・」


挨拶をかわしたと思ったら、いきなり本題に…



えっ?

母さん、今回のこと知ってたの?

姉ちゃんもおとなしく聞いてるし


母「和、どう?このお仕事?」


和「どう?って、いいの?」


母「母さんは、願ってもない仕事だと思うけど」





城島社長さんからの話しは、ボクだけでなくウチの家族にとっても魅力的な話しで

母さんたちには、すでに相談されていて

あとはボクの返事次第だった。


智さんに関われて、心配していた家のこともOKって

『こんな良い話はないから』って姉ちゃんが力説してる。


和「よろしくお願いします」


城「おぉ、良かった。二宮くんには早速お願いしたいことがあるんだよ」



そう言って、目の前に置かれたスケッチブック


表紙を開くとぱぁっと色の世界

なんだろうページを次々とめくっていくと

荒々しいのや、ほわんとしたのやと

でも心が暖かくなる不思議な感じ


和「これは?」


城「どう、これを刺繍してみないか?」


和「これをですか……したいです」


城「良かった。まずはこの絵の中からいくつか、アオイさんのタペストリーのように お願いできる?」


和「アオイさんの? あのツリーのですか?」


城「頼んだよ」


和「はい」


城「じゃあ、どれにするか決めないとだね。ちょっと待って…本人呼ぶから」


そう言うと、机の上の電話をとっつ


城「あっ、OK貰えた。 具体的な相談したいから そう社長室ね」





本人って、これを描いた人?

誰なんだろう、これを描いた人って