*こちらは妄想のお話です。
大好きな方々のお名前を借りています。
「おはようございます。」
「おはよう、ニノちゃん♪」
「雅紀さん、昨日は送ってくれてありがとうございます。」
「あっは大丈夫だって、メロンパン焼けてるよ〜。あとね新作もあるよ〜」
「は、はい」
トレーとトングを持ってメロンパンを1つと、新作サンドイッチを3つとる。
会計をしている間、奥に居るオーノさんを見ると、パンを黙々と作っている横顔。
「オーノさんにも、よろしく伝えてください。じゃ行ってきます。」
「うん、ニノちゃん、行ってらっしゃい♪」
まったくオーちゃんは、何を拗ねてるのか?
ふと視線を感じて顔をあげたら、ニノさんが店を出るところだった。
今度、誘ってカレーを食べようと思っていたのに…雅紀と仲良くしてるのみたら
カレーの気分でなくなったんだ。
「ねぇオーちゃん、何か怒ってる?
もしかして昨日のこと?」
「怒ってない。ジムに一緒に行ったくらいで怒らない。」
(あら、やっぱそこ?)
「そうだよねぇ、別にオーちゃんに断わる必要ないもんねぇ。」
「そ、そうだろ。」
「うん、ニノちゃんは可愛くてカッコよくて、誰にでも優しいからモテるんだろうし…
会社にだって、昨日のジムにだって、良いなぁって思う人はいるんだろうなぁ。」
「………」
(言い過ぎたかな?)
「あのね、オーちゃん、気持ちってさ、言葉にしないと伝わらないんだよ。
父ちゃん、母ちゃんだって、今だにちゃんと言わないから分からない!って喧嘩してるし
せめて、挨拶だけでもしようよ。ガラス越しでなく言葉でさぁ。」
「ふぅ、雅紀。悪かった。なんか昨日、一緒にいる所みたらさ、腹がたった。」
「うんうん、わかるよ、でもさ.このままじゃダメでしよ…ねっ。俺は味方だからさ。」
「うん…」
オーちゃん、がんばれ…。