＊こちらは妄想のお話です。
大好きな方々のお名前を借りています。
手を引っ張られて歩き出すと
「オーちゃん、はっきり言わないと、あのおばちゃんは、どんどん詰めてくるよ。」
「はっきりって…」
「好きな子います！ってさ」
そう、雅紀はそう言ったな…
「雅紀、いるって言ってたね。」
「誰？俺知ってる子？」
「へっ？誰も、今はいないよ。」
「はぁ？居ないって」
その言葉に呆れて顔を見るが、至って真面目な顔の雅紀が
「そう、居なくてもいるって言えばいいんだよ。」
「……」
「嘘も方便〜！って言うでしょ。」
「マジか」
「それにさ、オーちゃんは好きな子いるんだから、嘘じゃないでしょ。」
「好きな子って…」
「えぇ〜ニノちゃんのこと好きでしょ。なら、嘘じゃないでしょ。」
言われてみれば、そうなるのか…
「そっかぁ」
オーちゃん、顔つきが変わったね。
「うんふふ、やっと認めたね。」
「あっ、ん…好きだな….二宮さん。」
「じゃ頑張ってね。
俺、こっちに用があるから、また明日ね。」
「お、おぅ また明日な。」
明日はまた、二宮さんに逢える。