トントン拍子に話は決まり約束の当日。


店は銀座の夜景が見えるイタ飯屋さんを予約した。

料理はコースだ。かなり高かったが、赤いモデルさんの喜ぶ姿を想像すると気にならなかった。


先に店に着いた。窓際の席だ。テーブルにはキャンドルが灯り、いい雰囲気だ。よしよし☺️社会人は段取りが、8割である。


アプリにメールが届いた❗入口に着いたらしい。

迎えに行くと、薄暗い入口にいたのは赤い服を着たモデルではない…オークか❗❗


逃げ出したかった。しかし、俺の顔色を読んだのか

「約束の時間に間に合うように、仕事を早退して来ました。」回り込まれてしまった。


約束を守るのが社会人だ。俺は諦めて店に入った。


席について、「写真と違いますよね?」思わず聞いた。


「あれは4年前の写真なんです。」真っ赤な嘘❗おなじなのは服の色(赤)だけだ。俺よりも重いであろう体重。愛想のない顔。どこの部屋ですか?と聞きたくなる。


それからは、はっきり言ってよく覚えていない。

コースも夜景も無駄だった。食事が終わり


赤いオーク「これからどうする?」


当然答えはノーである。「仕事が、入ったから行かないと」速攻で赤いオークと店で別れ1人とぼとぼ歩いた。


堀の前でやめていたタバコに火をつけた。

白い煙を見ながら、今回のことを思い返していた。


「トントン拍子に話が進みすぎたな。あの写真、よく見ると加工していたか」勉強になったと思うしかない。


時計を見る21時か。時計は仕事で昇格した時に買ったものだ。当時は清水の舞台から飛び降りる気持ちだったな。赤いオークからいい時計ですね、と誉められたような気がする。もう、会うこともないだろう。


次のことを考えよう。


また、出会いはある❗❗