サルがノミ取りのような 仕草をつづけている

すると サルがまた、キジの羽毛の間から何かを取り出した。

サルが取り出したもの。 取り出したというより。引っ張り出した。

力いっぱいにサルが、引っ張り出した。

それは、ひとまわり大きくなって出てきた、キジだ。まるでそれはキジが脱皮したこのようだった。

黄色いくちばし、目の周りの羽毛は赤く、頭のつむじ辺りの濃緑の毛は跳ねあがっている。

ケー-ンと雄たけびをあげた。

キューーキッとサルが鳴き叫んだかと思ったら、キジの背中に飛び乗った。

バッサ バッサとキジが羽ばたき、舞い上がる。

ウウーンと、爺さんのいる方へ上空から急降下。

爺さんがのけぞった。

爺さんは覚悟を決め、念仏を 「ナンマ」まで唱えた辺りで、

キジは爺さんには関係なく、その横にいた アマガエルくらいから少し成長したのだろうか、稲荷すし大

くらいの、イヌを鋭い爪のある足で引っ掛け、そのまま また 上空へ浮上し 大空高く消え去った。

爺さんは、三歳児が初めての体験をしたくらいの 新鮮な驚きで ここまでの出来事に驚いた。 


=次回につづく=