本社・社内IT部門の悩み | 悩める中間管理職のぼやき

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今勤めている会社は、グループ会社は国内40社以上、海外10社以上を保有しています。

とは言っても、社員数10名以下の小さな会社もあり、

グループ全体で正規・非正規5000名程度の会社です。

業種も多岐にわたり、よく言えば業種業界の偏りをなくし、

社会や市場の影響を受けても、全体で見ると平準化されている、

悪く言えば一貫性が無い、という事になります。

 

そんな会社のIT部門で勤めているわけなのですが、自分たちの立ち位置も

人によって見方が変わっています。

小さなグループ企業の社長からすれば、自社にIT専門の社員がいないため

本社組織がITに係る業務を引き受け、サービスとして提供してほしい、

ライセンスやPC・複合機等をグループ全体で一括調達することにより

安価に提供してほしいと考えています。

一方で、本社組織で調達した機器や製品が自分たちの企業規模に合わない

それを利用することで利益率を下げてしまう、であったり

M&Aされたグループ企業は、自分たちがこれまで使っていた製品を変えられたくない

自分たちのやり方を続けたいので、介入しないでほしいと考える人もいます。

 

そういった相反する考えがある中で、本社組織内も方針が決まっていないため

私たちIT部門も動き方を悩んでいます。

特に、セキュリティ対策に関して、グループ内のSCM(Supply Chain Management)

への影響を考慮し、一定レベル以上のセキュリティ対策を求めたいと考えています。

そのため、本社組織で指針を決め、グループ企業に提示したいと考えていたのですが

各グループ企業の社長経由で事業部長宛てに、「対応できる社員がいない」

「対応にかかる費用を本社が負担するのか」等々の意見が上がってきたようです。

結果、ガバナンスを利かせることができず、各社個々の対応となってしまいました。

 

今の会社は、本社組織は間接部門であり、売上を上げている事業部門の力が強い

本社組織のトップの考えも事業部門への影響を抑えるというものですので

このような結果になっているのかなと思います。

 

そのため、もし皆さんもグループを有する企業の本社IT部門に転職される際は

グループ企業との関係について、面談の時に質問されるのも良いと思います。

場合によっては、進めたいことができなかったり、人の調整ばかりに時間を取られ

ITとは程遠い仕事になるかもしれません。

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