攻めていかないと守れない。って聞くと現在、カタールで行われているワールドカップのこと??
と思われるかもしれませんが、これは、出石焼きの陶工の方が言われたことです。
ただ、この言葉、ワールドカップはもちろん、皆さんの普段の行動にも言えることのように思います。
まず、出石焼きについてですが、主に磁器で普段使いにお食器や花瓶などを造っています。
歴史のある焼き物です。
明治期に、貼花技法を使った超絶技法の花瓶などを造り、万博に出品すると評判になり、
多くの陶工が、同じ技法を使い作品を次々と作り出し、国内向けに販売をするようになりました。
しかし、時と共に人々に飽きられ、値段が高いこともあり、技法を継承する人が絶えてしまったそうです。
それを、復活させようとした人がいます。
最初は、技法を書いた書物などなく、残された花瓶を、見様見真似で造ろうと思ったのですが、
日頃から売れる物を造るだけで、精一杯で余裕がなく手を出すことができなかったそうです。
しかし、時が経ち制作を始めましたが、明治期と同じ物を造ったとしても、
売れなければ、同じことの繰り返しになり伝承されることなく、衰退し消えていってしまうと思い、
現在の様式に合う物を造り出すようにしたそうです。
普段の仕事や日常生活でも、毎回同じことや言動をしていては、飽きられてしまいます。
それが、とても凄いことだと思われるようなことでも。
現在、何が求めれているのか、様々な情報を観察することが大切です。
1つの情報が良いからと言って、それだけを信じることは危険です。
サッカーに関し、少し触れておきます。
世界ランキング1位のブラジルと日本の差は、1%です。
それは、トラップの成功率です。(トラップとは、パスなどを体で止めることです)
たった、それだけ?と思われるかもしれませんが、大きな差です。
パスを止められなければ、正確なパスはもちろんシュートなどできません。
これを、貴方の普段の言動に当てはめてみてください。
パートナーからの言葉や行動をしっかり受け止められていますか?
また、子供の言葉や行動や見て受け止められていますか?
相手の思いがしっかり受け止められなければ、自分の思いを伝えることなどできません。
『相手の思いを受け止め思いを返す』
貴方は、できていますか。?