ある朝、神社に参拝に行くと異様な光景を目にしました。

鳥居の左から右の柱に、糸の様な物。

鳥居の大きさから、蜘蛛の糸ではないだろう。

きっと、異世界と現世の境界線ではないかと、直感的に思い、

その糸の下を潜り、拝殿に向かいました。

不思議なことに、拝殿で参拝し、再び鳥居を潜るまで、

人間に出会うことはありませんでした。

 

ハロウィーンで、仮装する人が、多くいますが、この始まりは、諸説いろいろありますが、

ハロウィーンの日は、この境界線の力が弱くなり、異世界から来た者が、現世に来ることができ、

人間を連れ、異世界に連れて行こうとするから、人間に見えないような仮装をして、それを防ごう

ということから始まったようです。

但し、異世界から現世に来ることができるのは、普通?に亡くなられた人間です。

自殺した人間は、来ることは出来ません。

自殺した人間は、死んだと同時に、ブラックホールに吸い込まれるように、

暗黒の世界に吸い込まれ、そこから抜け出すことはできません。

そこに、存在する間、誰とも会うことはなく、永遠に孤独になり、

救いを求めても、許されることはありません。

 

苦しさから抜け出そうと自殺を選択する人間がいますが、

自殺した場合、人間として生きている時よりもさらなる苦しみを永遠に受けることになります。

 

境界線は、誰もが目にすることができるものではありません。

 

私は、転落事故に遭い、10日間昏睡状態になりましたが、現世に戻ることができたので、

見ることができたのです。

普通の人には、見ることはできませんが、存在するのです。