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日々是奇跡〜妄想の嵐〜(bl小説)

素人の妄想で綴った戯言話です。
BLが苦手な方は足を踏み入れませんように…
翔潤*末ズがメインです。
嵐さん大好きです。浅くて薄いファンですのでお手柔らかに。




どうやら俺は根に持つタイプらしい。

こんな大人になって

ムキになるというか

意地になるということがあるとは

自分でも全くの想定外だった。



「そんなに翔さんが花火好きだったなんて。」



半ば潤に苦笑いされながらも

約束を取り付けた今日。


花火大会に胸踊る自分は

まだ少年の心を忘れていないのかもしれない



……ということにしておこう。



まぁ理由なんてどうでもいい。

目の前の潤を見たら。



「やっぱ変だよね?」



潤の声にハッと我に返る。



「ぜっ、全然っ!!」


「なんかよくわかんないけど花火大会行くのが智から母親に話が伝わったみたいで送ってきたから、せっかくだし。」



潤は浴衣を身に纏って、涼やかで、

なんとも色っぽい姿で現れた。


そして案の定見惚れてしまった。


まさか俺の花火大会への執念が

こんな形でご褒美付きで

俺に返ってくるなんて。


花火大会へ行くことを

智くんに話してよかった。


智くんがどうやらお母さんに話してくれたみたいで、なんて話したのかはわからないけれど、お母さんが浴衣を送ってくれたのだ。


お兄様、お母様、

わたくし、

これからも精進いたします。



「ごめんね、翔さん。なんかひとりで気合い入りすぎちゃって。」


「いや逆にありがたい。ありがたやありがたや。」



俺が祈るように両手を合わせて拝むと

潤が

「いやいや、何もありがたくないから。」

と俺の合掌を解いた。



「潤のこんな可愛い姿を独り占めしたらバチが当たるな。」



早速スマホを取り出して

レンズを潤に向ける。



「え、撮るの?」


「智くん絶対喜ぶでしょ。」


「そ、そうかな、」


「いいからいいから。ほら。そこ立って。」



智くんに送るという大義名分で

俺のスマホには

潤の写真がたくさんあることを

誰にも言っていない。


潤に言ったら消せと言われるのも

安易に想像できる。


智くんを利用してるようで

後ろめたさはないのかと

日々自問自答しているけれど

可愛い潤を見ると

後ろめたさはなくなるのだ。



指差したところに潤を立たせて

シャッターを切りまくる。



「あー可愛い。」


「何枚撮ってるの?」


「あ、その角度も可愛い。」


「まだ撮るの?」



拗ねた顔も可愛い…………

ん?拗ねた顔?

スマホから視線を外して潤を見る。

口を尖らせて、そして呟く。



せっかく久々のデートなのに。」



そうだ。

そうだった。

最近俺の仕事が立て込んでいて

ゆっくり会えていなかった。



「ごめん、マジで可愛いからつい。」


「可愛いって何回も言わないでよ。恥ずかしいじゃん。」


「だって潤が可愛いから仕方なくね?」


「可愛くないから。」


「可愛いよ。潤は可愛い。」


もういいって。」



照れてる潤がまた可愛い。

それを言ったらいい加減本当に怒られせるかもしれないから喉まで出た言葉を飲み込んだ。


花火大会で人が混み合う。

その間を縫っていく。


ん?

さっきから

後ろに引かれている気がしていて

振り返ったら。



「あ。ごめんなさい。」



シャツの裾を掴んでいた手をパッと

潤が離した。



「浴衣だからいつもの歩幅で歩けなくて逸れちゃいそうだから掴んじゃった。皺になるよね。」


「俺こそ気が付かなくてごめん。」



目の前の潤の可愛さに

完全に浮かれてた。

あーなんという失態。

俺は指先を潤の指に触れて絡める。



「翔さん。」


「人が多いから平気だよ。」



戸惑った顔をした潤に笑いかけると

何も言わず指を握り返してくれた。


花火大会を知らせる空砲が上がる。



「始まるな。」
























急に何やら思いつきのまま書いてみる。