今日は朝からメンバーとは別の
個人の仕事だったけど
隣のスタジオで仕事している潤くんに
たまたま廊下で会ったら
少し赤い顔をして目も潤んでいた。
マスクをしてたから
花粉の季節だよなぁと思ったものの
なんとなく気になって
仕事終わりに潤くんの控え室を覗くと
案の定横になっていた。
「失礼しまーす。」
「えっ、ニノなんで?」
驚いた潤くんが
体を起こそうとするから
「そのままでいいよ」
って手をヒラヒラしたら
潤くんは体を起こすことをやめた。
「朝見かけたとき潤くんの様子が変だったから。」
そう言って笑いかけると
潤くんは眉を下げた。
この人は昔から体調を崩しやすい。
年末はよく熱を出しながら
コンサートしたり仕事をしていた。
大人になって自分の体調とうまく付き合えるようになってこんなことも少なくなったけど。
マネージャーから車を回しましたと
潤くんに連絡が入って
このあと予定がない俺は
潤くんを抱えて車に乗りこんだ。
俺が潤くんを連れて車に乗り込んだことにマネージャーは驚いていたけれど
隣で仕事だったと告げると「ああ、そうでしたね。」と車を出した。
乗り込んですぐに
心配性の翔さんにメールを入れた。
後になって潤くんがさらっと
翔さんの独占欲なんて気にも留めずに
俺が家にいたことを翔さんに話したら
きっといい気はしないだろうし
いい気はしないけど潤くんの前では
カッコつけたい翔さんのことだから
詰め寄ったりも出来ないだろう。
「…俺のこと、翔くんに言わないでね。」
メールを打ってる俺に
しんどそうな顔をした潤くんが
メールの相手を察して呟く。
「もちろんですよ。わかってますよ。翔さんに心配かけたくないんでしょ?何年の付き合いだと思ってんですか。」
笑顔で返すと潤くんは
しんどそうにしながらも
安心した表情をして俯いた。
マネージャーから薬を預かって
ぐったりした潤くんを抱えて
部屋に入ってベッドに寝かせる。
いつも翔さんと寝ているであろう大きなベッドに横になると潤くんはすっぽり布団を被って目を閉じた。
「…ちょっとキッチン借りますね。」
潤くんの耳には届いてないかもしれないけれど断りを入れて寝室を出る。
薬を飲むのに何か食べさせなきゃ。
食べ物を探す。
潤くんのことだから何か作り置きがあるかもしれないと思って冷蔵庫を開ける。
今月はメンバー全員でも海外へ行ったし翔さんは個人の仕事でも海外へ行ったし、報道番組の取材もしてたから、潤くんは1人だったのかな…。
冷蔵庫からは
何も取り出す物がないまま閉じた。
引き出しを開ける。
おそらく翔さんの非常食と思われるレンジで温めて出来るご飯を取り出す。
棚には翔さんの好きそうなウイスキーが並んでいたり、引き出しを開けたら無造作に鍋が入っていたり2人の生活感が伝わって1人笑みがこぼれる。
キッチンには俺がプレゼントしたカップが潤くんの色だけ出ていて翔さんのカップは片付けられていて
前に2つ並んで使っている写メを潤くんが送ってくれて、それを見て嬉しくなったことを思い出した。
