陸前高田で激励の音楽会 来月25日 | 伊藤孝一の音楽徒然

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東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市を応援しようと、射水市の音楽家滝沢卓さん(53)が、8月25日に現地の音楽サークルや児童と合同で「ふれあいの音コンサート」を陸前高田市立第一中学校で開催する。射水市のブラスバンドも参加予定で、1日は陸前高田市からミュージシャン3人が高岡市を訪れ、合同リハーサルを行った。

◆射水の滝沢さん企画「第二の故郷」

 シンセサイザー奏者として幅広く活躍する滝沢さんと、陸前高田市との交流が始まったのは約12年前。県内のイベントで知り合った元ロックバンドの福祉施設職員に誘われ、現地のコンサートに2度出演。その後も交流は途絶えず、震災後は滝沢さんが射水市で募った支援物資を月1度はワゴン車で送り届けるようになった。今では「第二の故郷」と呼ぶほど愛着は深い。

 コンサートでは滝沢さんが作曲した復興支援ソング「TAKATA MIRAI」も披露する。軽快なリズムに「青く澄んだ空と海の似合うこの街」と歌う曲。荒れ地に雑草が生え、高さ10メートル近いがれきの山がそびえる被災地の風景は復興に程遠い。だが、滝沢さんは何度も被災者と話をするうちに「建物を再び造るだけではなく、人々の意識の中にも理想を作れたら」と思い、自然と明るいメロディーが思い浮かんだという。

 「高田ミュージックサークル」ギター担当で、陸前高田市消防本部の岩崎玲一さん(58)は、「当初はコンサートなんて無理と思ったが、滝沢さんの熱意と行動力に押された」と振り返る。

 この日は「ドレミの歌」「手のひらを太陽に」など約15曲を約5時間かけて熱心に音合わせ。「初めてなのにこんなにぴったり合うとは」とメンバーから笑顔がこぼれた。

 滝沢さんは昨年、仮設住宅で童謡「ふるさと」を演奏したときに多くの人のすすり泣く声が聞こえたことが忘れられないという。「音楽の力を感じた。来月のコンサートでは、音楽を通じて皆の心がつながっていると感じたい」