オキシトシンというホルモンは
母性や愛着と関係するだけではありません。
対人関係や情緒の安定性、不安やストレスへの敏感さなど幅広い特性に影響します。
言い換えれば、いわゆる性格と考えられているものにおいてもオキシトシンの働きは決定的な役割を果たしているともいえます。
オキシトシンの働きの特徴は、
生まれてからの養育によって大きく左右されるといわれています。
人に親しみを感じるとか、不安が強いとか、潔癖であるといったあたかも生まれ持った特性のようにみなされている傾向も実は幼いころの養育者とのかかわりの中で身に付く部分が少なくないのです。
乳幼児期に安定した環境で愛情や世話をたっぷりしてもらえたこどもはオキシトシンの働きが活発となりやすいのです。