「人間は理性や明るさだけで生きていけるものではない。
もっと曖昧模糊とした存在であり、夜の暗さも必要なのである」
<錬金術 宇宙論的生の哲学」澤井繁男著より>
光がより明るければ、その影はいっそう深く暗いはずです。
かつては、そのあいまいなものが、超常現象や超能力あるいはUFO目撃番組として認知されていました。
半信半疑。だれもがそれを信じていたわけではなく、興味本位、怖いもの見たさの好奇心を満たしていたはずです。
でも、ある時から、すべてが「オカルト的」なものとして排除されるようになりました。
すべては白日の下、明快なものでなくてはならない。
そして、さかんにマスコミなどで使われるようになったのが「心の闇」という言葉です。
100%明朗快活な人間なんているのでしょうか。そんな人間、かえっておかしいと思います。
最近の「ゲゲゲの」妖怪ブームは、人間が昼の明るい光ではなく、夜の暗さを求めているからではないでしょうか。