次の日、あたしは夜勤だったので
遅めの起床。
一緒にお昼ご飯を食べて、食器を洗いながら
ふと、聞いてみた。

豚「ねぇ、ちゃんゆみパパに
完済したけど、ちゃんと旦那ちゃんからも
ありがとう言ったの?」


くま「やべ、忘れてた。」






豚「ねぇ、先週にもありがとう言えよって
あたし、言ったよね?
毎日仕事で会ってるはずだよね?
言うタイミングなんて
いくらでもあったよね?」



くま「忘れてたんだもん、仕方ないじゃん」



豚「…いくら借りたと思ってんの…」


くま「●●●万円。」


豚「それで、ありがとうの1つも
言えないの…?」



くま「…。」


豚あんたにちゃんゆみパパに対する
誠意はないわけ…?」



くま「んなもんねえよ。」



その一言で
あたしの中で何かぷちんと切れました。






この男には誠意がなかったんですって。
つまり、結婚式代は
ちゃんゆみパパが勝手に出したし
その返済は勝手にあたしがやってるから
俺には関係ない



くらいに思ってたとゆーことですかね。


あたしはついにたまっていた思いが
爆発してしまいました。


豚「なんなん、その態度」


豚「あたし、毎月自分の足で実家に行って
手渡ししてたの知ってたよね?
この1年間、あたし1人で行ってたよね?
あんたは一度も足運ばなかったよね?
普通はあんたも一緒に返しに行くのが
筋なんじゃないの?」



くま「はぁ?そんなん、一緒に行こうとか
言われてないしわかんねーよ。」


豚「あたしから言われないとわかんないの?
てめえはいくつだよ!!
こんな一般常識もねぇのかよ」


くま「あぁ、わかんないね。」



豚「そんなんでよくあたしの両親に平気なツラして会えるよな。その神経どうかしてるよ。」

豚「あんたのこのおばあちゃんへの借金
まだ返し終わってもないのに
よくお小遣いあげてだの
飲み代ちょうだいだの言えたもんだね。
いい身分だよな。
さぞかしいい子ちゃんに
育てられてきたんだね。」

 くま「てかなんでいつもそう
まとめて怒るわけ?ムカムカ



豚「毎度言ってるだろうがよ!」

この人に脳みそはないのかもしれないと
本気で思いました。

くま「じゃあ俺は言わないと気づけないし
言われても治せない人間だよ!!
そーゆー人間なんだよ!!」



てめえはビッ●ダディかよ

完全に開き直りやがった。
こんな綺麗に開き直る人初めて見ました。

もう呆れるを通り越したし
怒りも通り越したし
あたしの気持ちはもはやフワフワでした。



豚「あんたのこのおばあちゃんの借金。
あたしに1mmも非がないこの借金。
あたしが毎月どんな思いして返してるか
考えたことあんのかよ…」




涙がポロポロと出てきて
怒りのせいか震えが止まりませんでした。


くま「じゃあもう返さなくていいよ。
俺が返すから。お小遣いもいらねーよ。」


豚「金もねー奴がどーやって返すんだよ」




そしてあたしは言ってはいけないことを
言ってしまった、、、


豚「あんたは
"俺と結婚できて、ちゃんゆみは幸せ者だな"
とでも思ってるわけ?」



豚あたしはあんたと結婚して
後悔してるから。



くま「じゃあ俺ら離れた方がいいかもな。」




豚「そーやって都合悪くなると
逃げるんか。
"もう一回チャンスちょうだい"とか
"また努力して直すから"とか
そーゆーのはないわけ?」



くま「…ない。」










あ、そうですか。


この人は自分の都合が悪くなると
開き直って逃げる道を選ぶようです。


左様でございますか。




もうあたしからいう言葉は
ありませんでした。


あたしは一生懸命この人に向き合おうと
努力したけど、この人はあたしと
向き合ってはくれないようです。




と、喧嘩はもう終わりにしました。


あたしはこのあと夜勤のため
家を出る時間ではなかったけど
仕事の準備をして家を出ました。