文化の日にあたり
今現在、私には、痛いところも、辛くて溜まらない事も特にありません。
去年の今頃は、精神科・「医療保護入院」でしたが、約1ヶ月半、病院の中で過ごしました。
病院の中というのは、気が遠くなるほど時間が長く感じられます。「朝ドラ」と「のど自慢」と「食事」と「お風呂」くらいなものですから。
私がふと、思い浮かんだのは、「マクドナルド」でした。普段の生活なら、何気なく入る店のはずが、「その気軽さ」が無い訳です。
私の向かいの席の、患者さんもずっと塗り絵に向かって、時間をやり過ごしてました。私の場合は、ノートや便箋に向かう事がその手立てでした。
辛いときは、誰かれ構わず、時間の流れ方が恐ろしく長くなるのだと想います。
風の吹くまま、気の向くまま、軽やかに生活出来てるのは、実は凄い事なのかもしれないし、
私が最も伝えたいのは、一瞬でもいいから、テレビを観る時間や、洗い物をしている時間の手を止めて、
息のつまるような、時間の中に身を置いている人へと、想像力を働かせて欲しい。
私自身も、出来て来なかった事のように想う。
人は、まず先に、自分自身の心と身体に、充分な栄養を行き渡らせたら、
身近な人、助けを求めている人へと、目先を向けて行くものなのかもしれない。
