■大湯環状列石 おおゆかんじょうれっせき
縄文時代のストーンサークルが残る
昭和6(1931)年に発見された
約4000年前の縄文遺跡。
ストーンサークルとも呼ばれ、
野中堂と万座の2つからなる。
遺跡の整備が進み、
縄文時代の雰囲気を
感じることができる。
世界文化遺産の構成資産。
住所
秋田県鹿角市十和田大湯万座45
アクセス
JR花輪線鹿角花輪駅から秋北バス大湯温泉行きで35分、大湯環状列石前下車すぐ
TEL
0186-37-3822 大湯ストーンサークル館
営業時間
4月中旬~11月中旬9:00~17:30、10月は~16:30、11月1日~中旬は~16:00
定休日
無休、11月1日~中旬は月曜
駐車場
60台 無料
情報は最新ではありません
鹿角市ホームページより
大湯環状列石とは
野中堂環状列石、
万座環状列石は
石を様々な形に
組み合わせた配石遺構が
二重の環状を
形成しているのが特徴です。
「日時計状組石」は、
各々の環状列石の
中心から見て北西側にあり、
外帯と内帯の間に位置しています。
野中堂環状列石(北西側より)
万座環状列石(南側より)
野中堂環状列石の
規模は最大径44メートル、
万座環状列石は
最大径52メートルとなります。
2つの環状列石に
使われている川原石の6割は
「石英閃緑ヒン岩(せきえいせんりょくひんがん)」
とよばれるもので、
環状列石から約2~4km離れた
大湯川から運ばれてきたもの
であることがわかっています。
これまでの発掘調査により、
環状列石を構成する
配石遺構は「配石墓」であり、
その集合体である環状列石は
「集団墓」である可能性が
高いと考えられています。
環状列石隣接地の
発掘調査も行われ、
各々の環状列石を取り囲むように
掘立柱建物、土坑、貯蔵穴、
遺物集中域(遺物が集中的に発見された場所)
が同心円状に広がっている
ことがわかりました。
また、環状列石周辺や台地縁
の発掘調査も進んでおり、
万座環状列石の北東・北西側台地縁からは
竪穴住居、
北東50メートル地点からは
環状配置の掘立柱建物群、
野中堂環状列石南側30メートル地点からは
配石遺構群
が発見されています。
発掘調査では、
たくさんの遺構とともに
多量の縄文土器、石器、土製品、石製品
が出土しています。
土器は、
後期前葉から中葉に作られたもので、
一般的には「十腰内式土器」
と呼ばれますが、
花弁状の文様や、S字を横に連続して施文したものなどは
「大湯式土器」
とも呼ばれています。
縄文時代後期になると、
用途に合わせたさまざまな形の土器が
作られるようになります。
大湯環状列石で多く出土した
「片口土器」もそのひとつで、
この遺跡を代表するものです。
また、
環状列石が作られたこの時期は、
土偶、キノコ形土製品、動物形土製品、足形付土版
などの土製品や、
石棒、石刀などの石製品といった祭祀に関係する
とみられる道具がたくさん作られます。
土偶や足形付土版は
子孫繁栄や子どもの成長を祈り、
キノコ形土製品、動物形土製品は
豊作を祈り、感謝するマツリ
に使用されたものと考えられます。
大湯環状列石は、
野中堂環状列石、万座環状列石
の2つの環状列石によって構成される
「集団墓」であるとともに、
隣接する掘立柱建物
や周囲から出土した祭祀の遺物などから、
葬送儀礼や
自然に対する畏敬の念を表す儀式
を行った「祭祀施設」
であったと考えられています。
大湯ストーンサークル館
大湯ストーンサークル館は、
特別史跡大湯環状列石
のガイダンス施設です。
展示ホールでは、
遺跡についての知識
を深めていただくパネル展示のほか、
発見された遺物がご覧いただけます。
このほか、勾玉ペンダントや土器
などの手作り体験などができます。
入館無料、常設展有料。
■旅のお供
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