貯金 貯蓄 資産 年金生活 老後 老後資金 金融資産 資産運用 資産形成株 株式 株式投資 ライフイベント 転職 病気 親の介護 年金 投資NISA 食費 光熱費 節約 再雇用 パート 高齢者 iDeCo 年金収入生活費
30代独身で「貯金300万円」。老後が心配ですが「年金だけ」で暮らしている人は本当にいるのでしょうか?
30代で独身、貯金は300万円。この数字を見て「自分の老後は大丈夫かな」と不安になる方は少なくありません。
年金だけで暮らしている人は、本当にいるのでしょうか?
本記事では、30代独身の平均貯金額、年金生活の現実、
そして老後資金をどう準備していくべきかを、わかりやすく解説します。
■30代独身で貯金300万円は少ない? 平均と比べてみよう
金融広報中央委員会の
「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
によると、
金融資産を保有していない世帯も含めた
30代単身世帯の
金融資産保有額(預貯金や株式などを含む)の
平均は594万円、中央値は100万円
と報告されています。
また、金融資産のうち、預貯金額の平均は289万円でした。
平均には高額な資産を保有する一部の人も含まれるため、
300万円という貯金額は「普通〜やや上」の位置づけといえるでしょう。
とはいえ、今後のライフイベント(転職、病気、親の介護など)
に備えるには、300万円では心もとないと感じる方も多いでしょう。
特に「年金だけで生活できるのか?」という不安は、
誰もが一度は抱くものかもしれません。
■「年金だけ」で暮らしている人は実際にいる?
厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、
高齢者世帯のうち、
所得が公的年金・恩給だけの世帯は
41.7%とされています。
ただし、
これらの世帯でも
年金収入だけで生活が完結しているわけではなく、
多くの人が
蓄えを活用しながら暮らしているのが実情です。
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
によると、
高齢単身無職世帯の1ヶ月の社会保障給付は、平均12万1629円。
これに対して、消費支出は14万9286円となっています。
この差額から、毎月約2万8000円の赤字が出ていることがわかります。
この不足分は、貯金を取り崩すか、再雇用やパート
などで補う必要があることを意味します。
つまり、年金だけで生活できている人は、
「家賃不要(持ち家)」
「食費・光熱費を徹底的に節約」「医療費が少ない」
といった条件が整って初めて可能なのです。
現実には、年金のみで安定した暮らしを続けるのは難しいといえるでしょう。
■老後資金に必要な金額と、今からできる準備とは
老後資金に必要な金額は、一般に「2000万円」とされていますが、
世帯構成や生活スタイルによって異なります。
しかし、年金だけでは生活費が不足する
場合に備えて準備すべき金額です。
将来に向けて資金を準備するには、次のような方法があります。
・収入から一定額を「先取り貯金」する
・iDeCo(個人型確定拠出年金)を活用して老後資金を準備する
・NISAなどの制度を使って、少額からでも投資を始める
特にiDeCoは、掛け金が全額所得控除の対象となり、
税金が軽減されながら資産を増やせる制度です。
会社員でもフリーランスでも利用可能なので、
早めに始めることが将来の安心につながります。
また、生活費の見直しや保険の見直しなど、
「支出を減らす工夫」も同時に行うことで、
貯金ペースを上げることが可能です。
■まとめ:不安を「行動」に変えて、将来に備えよう
貯金300万円を持つ30代独身の方は、
統計的に見ても「堅実に備えている人」といえる水準です。
しかし、老後を年金だけで暮らすには、
現実的に難しいのが実情です。
多くの高齢者が、年金収入だけでは足りず、
預貯金を取り崩すか、収入を得る手段を確保しながら暮らしています。
だからこそ、不安を感じた今が、
「将来への準備を始めるチャンス」です。
iDeCoやNISAなどの制度を活用して、
老後資金の準備をスタートしましょう。
大切なのは、今できることから始めること。
小さな一歩が、将来の大きな安心につながります。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果
厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況
総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要
2025/06/15 23:00
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
ブログランキングに参加しています
バナーのクリックお願いします
↓
楽天市場でお買い物