今は余り見なくなったが、スポーツ嫌いな私でも、昔はテレビのプロ野球観戦をしていた。
巨人が強かった時代である。まだ川上哲二が監督で、まさにON時代。一本足打法の王選手と立教大学卒業後に、巨人に入団した長島選手。全く個性が違う二代巨頭が、巨人を引っ張っていた。
打倒巨人ということで、各セリーグのチームは
様々な作戦を立てる。阪神の江本などの名投手が、巨人に挑む。ギリギリまでの接戦で、最後の逆転満塁ホームランで、巨人に勝つチームの応援席から、どよめく歓声。日本シリーズはゴールデンタイムで、読売系列の日本テレビが、独占中継していたことを、思い出す。
当時は誰もがプロ野球に夢中で、野球中継では
視聴率が稼げるから、他のチームの試合も他局でも放映していた。私が思いもかけず、愛知県の大学に進学した時には、確かセリーグで、中日が優勝した年で、名古屋の駅前にある親会社の中日新聞社のそばや栄では、優勝記念の振る舞い酒が、通行人に配られ、優勝記念セールが、デパートなどで開催されていたものだ。
そして普段は通過するだけの名鉄本線は、名古屋球場で試合があれば、その付近の駅で、汽車は停止する。そんな日はいつになく乗車率が多く、誰もがその駅で降りて、球場に向かっていた。私がプロ野球を身近なものとして、感じたのは、そんな体験があったからだ。当時は愛知県人は、誰もが熱狂していた。今は名古屋球場もドームになってるが、その頃はドームではなかった。今から四十年以上も前のことである。
その後大学を卒業し、北海道に戻ると、次第に野球には興味は薄れ、テレビでの野球観戦も見なくなってしまった。それは例えば巨人戦ならば、親会社の読売新聞が、巨人が勝った時だけ、その紙面の多くを使い、その模様を記事にしてたからだ。偏向報道が嫌だったからでもある。私が住む町にも、多くの巨人ファンがいて、中にはチケットを購入して、実際に野球観戦をした者もいたかもしれない。そのくらい野球は、国民の娯楽だったのだ。
大阪は阪神の本拠地だから、そこでは阪神については、悪く言われないようだが、何と北海道に日本ハムのホームグラウンドが出来た時には、私が住む道東にある日本ハムの系列会社では、社員らが応援のために、その球場まで、日本ハムと他のチームとの試合の観戦に行ったらしい。その旅費が自腹なのか、会社負担だったのかは確認していないから、わからないが、それ以来その球場による経済効果は大きかった。
一次産業が不振だから、そのようなことでの経済効果も狙ったのかもしれない。また北海道新幹線の開通により、さらなる経済の活性化を狙ってるようだが、一度景気が落ちた北海道経済が、再生されるのか疑問だ。
しかし先の野球の試合にもあるように、逆転はあり得るわけで、何かが起爆剤となり、それが実現することもあるやもしれない。そんな奇跡みたいなことを、どこかで信じていたい私がいる。