北海道の夏は、他の町より遅い。雪解けが3月だし、ここ数年は春先が、気温が低くて、肌寒いからだ。ちょうど今は、ライラックも散り、富良野あたりを中心に、ラベンダーが、咲いているし、いくつかある原生花園では、百合などが見頃だ。北海道を象徴するような花が、ハマナスで、私が住む北海道の東の港町から、車で、30分ほどにある原生花園には、昔は、数多くのハマナスが群生していたが、観光名所の一つになっていて、その時期だけは、釧網線も
その駅に臨時停車する関係なのか、時期的に、観光客が増加したためなのか、天然のハマナスは絶滅の危機にあり、野焼きなどの対策をしたものの、破壊された自然体系の修復は、難しいようである。
帯広を代表する菓子メーカーで、札幌などにも支店がある六花亭の包装紙には、このハマナスがデザインされている。坂本直行が描いたとされているが、その包装紙はデザインを変えずに、今でも使われているのだ。
さて本州では、梅雨の時期なのだろうが、梅雨もなく、湿度も低い北の大地では、ビートやじゃがいもなどの野菜の作付けがなされ、それらの成長期に当たっている。道内の国道沿いには、そんな雄大な畑が広がっているし、火山が多いので、北海道の屋根と言われている大雪山や個人所有の羊蹄山、阿寒岳、知床連山などの
光景を、国道を車で通ったり、道内のJRの幹線においては、車窓から眺めることが出来る。
私は日頃ほとんど在宅で、仕事をしているが、
最近は蝉時雨が聞こえて来るようになった。
近くの個人住宅は、その多くが庭付きで、いくつかの樹木を植えているためなのか。空を見ても、時折灰色の雨雲が棚引いているのだが、
その蝉時雨に、夏も近いことを予感させられる。子供たちには、昆虫採集の対象てある蝉も、私たち大人には、季節の変化を感じさせてくれるものなのである。
風が強い日々にあり、今日もどこからか、蝉の声が響いてくる昼下がりのひとときだ。