子供の頃から、何かを決意すると、即行動

したがる性格である。いわゆる猪突猛進型だ。

それ故の失敗は数知れない。しかも当初の予定ではなかったが、会社を早期退職して、もう自らを押し殺すような働き方はしたくないと思った瞬間に、幼い時からの夢である本作りの構想が生まれ、それまで書き貯めていた原稿もあり、それを古い印刷会社に持ち込み、初めて自らの本が出来たが、それをどう販売するかを、

全く考えてはいなかった。最後に勤務した会社においては、非正規で退職金どころか、雇用保険にも加入出来なかったので、すぐにでも次の仕事を見つけないとならなかったし、ビジネスを知らないままに、自然と起業に導かれたので、オンラインでビジネスを学び始めたら、

その起業スクールの講師陣は、いずれも営業においては、販売戦略を立てることの重要性を、

力説、強調しており、戦略的に物を考えたことがない私は、とても困惑した。出版業界が不況であることすら、わからなかったのである。


思い立ったが吉日で、念願の本は出来たものの、それをどう販売するのか。しかも営業では

売上目標を立てて、それを実現するための具体策を考える必要がある。元々数字で何かを考えることが苦手であり、それを見るだけで頭痛が

するほどの数字アレルギーである。しかも営業とは、お客様の悩みを解決するための商品を 作り、そのニーズに応えること。彼等の不足を補うものが商品であるとされ、それに至るには、売れる商品の開発から、宣伝、見込み客つまりリストを集めて、クロージングをし、購入に結びつかせると言われると、それまでの会社勤めでは、営業などほとんど経験がなく、それは自分を売ることだと、SNSで知り合ったベテランの営業マンに教わっても、その意味すら知らずに、苦悶する日々だった。


資金もない所から、起業したので無店舗経営で

ある利点を生かして、色んな町のイベントに

参加しての営業活動は続いたが、全く無名の

しがない物書きであり、出版社を通さない自費出版で、低コスト故に、大々的な宣伝も出来ず、当初はどのイベントに参加しても、私の本はほとんど売れなかった。悔しくて夜も眠れず、いつかは知名度を上げて、全国展開してみせると誓った。


かつて交際していた人も、思い立ったら即行動というタイプだったが、彼はよく私に、何かを

始める時や誰かに話をする時には、ワンクッションを置くようにと、忠告してくれたものだ。よく考えてから、話をしたり、行動することを

示唆したのである。根っからの職人で、せっかちだったのに、事業の失敗や離婚による家庭崩壊などの苦しい経験を経た結論だったのかも知れない。今でも新しいことにトライする際には、彼のこの言葉が、脳裏に浮かぶけれど、元からの性格は、容易には変わらないものだ。

けれども生活もあり、ビジネスはおそらく

生涯継続する必要があるだろうから、苦手である戦略的な思考も取り入れて、売上を上げることが、ビジネスにおける私の当面の目標である。そのためならば、あらゆる努力さ惜しまないつもりだ。

思い立ったら即行動派

 

 

 

 

 

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