起業するまでは、常に支配された。親が過度に
干渉したし、私が自らで選択したのは、恋愛だけ。仕事に関しては、生活のために、やりたくない仕事をせざるを得なかったから、いつも
線香花火みたいに、心がくすぶっていた。
人生のかじ取りはいつも誰かが行い、例えば
親の意向に沿わないことをすれば、否定された。だから一時期親から離れたら、特に母が、
パニックになり、何度も私が住んでた女子寮に
電話をかけてきた。子供を案じるのが親では
あるが、距離感がない関係は、今考えると、
尋常ではなかった。何をするのも、親の意見が最優先。私は自己抑圧を強いられた。
望まなかった大学進学。卒業しても、その学歴が災いして、容易には仕事が得られず、会社は
雇用条件が良い官庁の一部は、非正規でも、
コネの世界。実際にある官庁に面接に訪れた
時には、ここで知ってる人はいるかと、人事担当者に尋ねられ、私の家の近くには、そこのOBこそいたが、現役ではなかったから、不採用になった。もしそれらの人々が、現役だったなら、もしかしたら採用されていたかも知れない。
故に採用も公平ではないのである。
私が今でも後悔しているのは、大事な人生の選択を迫られた時に、自らの意志を貫かなかったことである。先の大学進学の際にも、そこで資格を取得すれば、良い就職先があると、甘い
言葉をかけられたものの、実際には某保育園を
経営していた町の顔役に、会っても、何枚も
履歴書を書かされたけれど、面接には至らなかった。その瞬間に、大学に進学した意味を、
失った。今では考えられないが、雇用の際にも、こうした差別はあったのだ。
そのためにその後の私の人生は災難続きで、
時には苦労すら、報われなかった。だから
もしやり直せるとしたら、不可能だとは思うが、高校卒業後に、好きな仕事やその業界を
選択したい。そうすれば何があっても、自己責任だと納得出来る。今起業してるが、ビジネス
経験がなかった故に、悪戦苦闘している。
自分の人生という海で、かじ取りをするのは
自分自身。親と言えども、助言はすれど、
それに対する責任なんか取らない。余り好きな
言葉ではないが、この世は因果応報。自分の
言動が、自らに返ってくるものだ。原点に戻り
自分を見つめ直して、軌道修正したいと、痛感するこの頃である。
