子供の頃から、とても不器用だった。
母は和裁等が得意で、よく仕事の合間に、着物を作っていたし、父も漁師を辞めてからは、
網の制作や修理の仕事をしていて、どちらも
手先が器用なのだが、私はそんな両親の
良さを受け継がなかったようだ。だから
小学生の時から、工作が不得意で、その授業が
ある日は、朝から不快だったものだ。
しかし夏休みの宿題には、決まって工作があり、私の余りの不器用さを見かねて、良くないことだが、親がそれを手伝ってくれた。
その性格は今も変わらず、起業してからは、
資金もなかったので、何でも自分でやらねは
ならず、最も嫌悪していた図画工作をする
必要に迫られて、苦悩していた。
3つ子の魂100までというではないか?
元々苦手なことを克服しようという気持ちが
ないが、仕事なのでやむなく行っている状態で
資本があるなら、それらの苦手なことを、プロに一任出来るのにと、悔しい思いに駈られる。
これも小学生の頃からの夏休みの宿題において
必ず工作があったトラウマだと、勝手に
考えている。起業とは常に未知なることへの
挑戦で、予期しないことは頻繁に起きる。
故にいかなる事態が生じても、対応する必要が
あるが、好き嫌いが激しい性格は、直りそうも
ない。それと向き合いつつ、嫌なことをも、
やるのが仕事だ。その葛藤の中で生きてる日々である。