高校までは車に弱くて、1時間以上乗ると、
必ず具合が悪くなった。だが思いもかけず
学校推薦で、大学に進むことになり、本州で
暮らし始めると、近郊の町に行くには、私鉄を
利用するしかなくて、それに乗り慣れている
うちに、車酔いはなくなった。
当時私が住んでいた町は、JRと2つの私鉄の 路線があり、それらを利用すれば、関東ばかりではなく、関西にも行けたし、車で30分の町には、空港もあり、就航してる路線で、どこでも行けるという便利な所だったので、学生時代はよく旅行したものだ。
合掌造りで有名な白川郷、長野にある蓼科と
白樺高原。関西では京都と神戸などを、旅したが、その町ならではの風景とか、独自性があり興味深かったし、何と言っても、それぞれの町における料理が美味しかった。特に覚えているのは、白川郷で初めて食べたほうば味噌を
つけた焼き物である。北海道の味噌は白味噌
だが、ほうば味噌は赤くて、甘味があり、
野菜や魚に、その味噌をつけて、焼いたり、
生の食材を焼き、それにほうば味噌をつけて
食べるのも良い。旅の楽しみの一つは、旅先の
町で頂くその町の名産物にある。
また旅は日常から離れ、人生を見つめ直す
絶好の機会だと思っていて、各々の町では、
新しい出会いもあり、それがまた旅の楽しみ
でもある。残念ながら、北海道に戻ってからは
本州を旅する機会はないが、いつかまた
本州を旅したいと願っている。