10年ほど、早朝勤務をしていた。今は深夜勤務がないらしいが、6年前まで在籍していた
会社は、24時間稼働していて、従業員は、
シフト制の交替勤務だったので、私を除き、
誰もが、その日により、勤務時間が異なって
いた。
冬は真夜中に起きての出勤で、宵闇が漂う中
街灯が灯る坂町を下りて、会社まで向かう
のが嫌でたまらなかった。その時間帯には、
まだ道路は除雪されておらず、歩きにくかったからでもある。
時々夢を見るが、理想が高いからなのか、
シンデレラのように、白馬に乗った王子にも
似た人が現れて、苦境にいる私を助け出して
くれるというリアルではない夢を見ることが
多いのだ。様々な事情で結婚出来ず、会社を
辞めて、慣れない起業をした故に、その
ビジネスの厳しさを痛感し、家庭という平安を得られなかったからなのだろうか?
仕事で生きることを決意した学生時代から、
結婚しないことは、運命付けられていた
ような気もする。夢は自らの願望の投影であると、聞いたこともあるし、心理学においては、
夢判断と言い、その人が見た夢による
精神分析もなされているようだ。だから
夢と言えども、侮れたいと痛感している。