長時間に及ぶ術前説明①からの続き→→→
ひまりが寝ている中、説明はまだまだ続きます
前回の延長手術で空いてしまった食道の穴について
食道の穴については、心筋の一部を切り取り、蓋をする形で穴を塞ぐという治療方針でしたが、
その問題の穴
食道ろうのパウチを交換する度に、
段々唾液が出る穴が小さくなり、
最近では、出ていない気がする……
と先生にお伝えしたところ、
時として、子どもの治癒力は、医者の想定を超える事があり、もしかして、食道の粘膜が上手く塞いだのかもしれない
術中に、穴の状況を確認してみる
とのことでした
術後管理について
本人が動いて、折角繋いだ食道が切れてしまうのを避けるため、
術後1週間は、人工呼吸器をつけ、薬で鎮静をかける。
その場合、一般病棟ではなく、ICUにて術後管理を行う。
傷の修復は、約2週間ほどかかるとのこと。
じゃあ、絶対安全な措置をとるため、
1週間でなく、2週間鎮静かけたらいいんじゃ
という、疑問が生じ、
先生にもその疑問を投げかけたところ
鎮静をかけると、
自発呼吸が弱くなり、痰の吐き出しが出来ず、感染症のリスクが高まり、場合によっては、肺炎を起こす可能性もある。
長く鎮静をかけると、そのリスクも高くなり、1週間以上の鎮静は現実的ではないとのこと。
本人としては、寝ているだけだし、
100%大丈夫だと思ったときに鎮静を解けば、本人も痛くないし、
私達としても安全だと思っていたけど……
鎮静に関しても、リスクはあるんだなぁと驚きました
術後合併症について
色々あるけれど、
一番可能性が高いのは、縫合不全
無理して食道を繋ぐため出てくる問題……。
対策として、縫合後太めのドレーンを留置。
もし、縫合不全が起きても、ドレーンを留置することによって、唾液や空気などの排出を促す。
上手く排出できない場合は、
再手術となることもあり、
先生としては絶対に避けたいことだとおっしゃっていました
体の傷について
今まで、
食道ろうを造っていた首元から胸にかけて、
トンネルを掘るように今まで上の食道の延長を行ってきたことにより、
根治術によって、食道ろうがあった部分が空洞となる。
結果、空洞となることによって陥没する。
成長によって、空洞部分に脂肪が蓄積されればいいが、100%元に戻るかは分からない。
場所も場所だけに、成長してから、形成手術したほうがいいかもしれないとのこと。
メスで切った体の傷が残るかどうか聞きたかったのに、
陥没するかも……との思わぬ返答
地味にショックが大きかったです😭
手術時間について
胃を使わず、食道同士でスムーズに繋げれれば、6時間ほど。
もし、胃を使うのであれば、
さらに時間がかかるので、その際は術中に連絡するとのこと。
今まで、根治術を行おうと2回開腹手術を行っているため、臓器が癒着している可能性がある。
癒着していた場合、丁寧に剥離する必要があるため、時間がかかる。
例えば、
食道は背骨に近い場所を通っているため、
脇の下からメスをいれ、
肺などの臓器を横にずらして行うが、
初めての手術だと癒着もないので、手で簡単にずらせるが、
癒着があることにより、剥離する手間が増えてくるとのこと。
6時間っていう手術時間よりも、
根治術の時は、何で脇の下からメスを入れるんだろう
胸だと目立つから脇からアプローチするのかな
過去2度、根治術に臨んだ際に、
脇からアプローチしていたので、何気に疑問でした
その疑問がやっと解けました
私の中で食道は胸側にあるイメージだったので、手術痕は当然胸に残ると思っていたのですが、
まさか背中側に食道があるとは……
という感じで、
先生は、
今までの手術とは比較にならないぐらい、
じっくり説明をしていただき、私達の質問にも丁寧にお答えいただきました
そして、失礼を承知の上で、
ずっ〰️と気になっていた質問を先生にぶつけました
→→→続く