「ゴレンジャー」
言わずと知れた「スーパー戦隊」
現在では第一弾と呼ばれる、
5色の戦士が力をひとつに合わせ
巨大な悪に打ち勝つ、
おなじみの特撮だが、
元をたどって行くと古典の芝居にぶつかる。
この芝居の場合、
5人は悪人でありながら主役あつかいなのだが、
5人が勢揃いして、
それぞれの名前を名乗る場面は、
戦隊が変身後、名乗りを上げる場面と重なる。
戦隊の見せ場であり、
アクション場面と同様、
もっともカッコいいシーン!盛り上がる場面だ。
古典にぶつかる
と、かんがみれば、
最近の仮面ライダー劇場版だろう。
昭和、平成のライダーが一堂に集まり、
巨大過ぎる悪を倒す。
この形は、年末には必ずと言っていいほど、
テレビで取り上げられる、
47人が集まり、ひとりの悪を倒す、
あの有名な物語にぶつかる。
仮面ライダーは本来、
たったひとりで誰に知られる事無く、
改造された身体で人間を遥かに超える力に、
葛藤しながらも、
人々の平和を守るため、
悪の組織と戦うというのがコンセプト。
現在では、サブライダーまで含めると、
何十人いるかわからない。
そして、去年お祭り作品として作られた、
仮面ライダー勢揃い!
しかし、
昭和のライダー達が登場するのはいいのだが、
戦い方がカッコよすぎるのだ。
今では、伝説の7人とか、
レジェントライダーと呼ばれる昭和ライダー達。
仮面ライダーの戦い方は、
そんなにスマートな戦い方はしない、
いや、むしろ出来ない。
泥臭い戦い方が仮面ライダーなのだが、
今のライダー役はテクニックが良くなり過ぎて、
線が細すぎる。
もやしのように見えてしまうのが残念だ!
かつての時代を知る、
現在でも活躍するスタッフも口にするが、
本物の仮面ライダーを、
伝説になってしまった、あの頃のライダーを、
よみがえらせてほしいのは、
仮面ライダー好きなら誰しも思う事だろう。
ヒーローの原点は、
古典や時代劇にぶつかる。
まっ、当然のことだ。
もともと、時代劇でならした役者がマスクを被り、
アクションをこなしてきたのだから。