2022/6/19(日)16:07 渕東〜波田


2021年8月の豪雨災害から約1年、2022年6月10日にアルピコ交通上高地線は全線運行再開しました。



訪れた日は、ちょうど復旧記念ヘッドマーク掲出の最終日だったようです。

車内には地元の小学校から贈られた花束もあり、地域から愛されているのだなと実感。



遠くには、ここまで越えてきた北アルプスの山々が聳えます。

路線は全長約15kmと短いですが、観光路線として、また松本市西部の生活路線として活躍しています。



途中の新村駅で、対向列車とすれ違い。

欲を言えば新しい車両でなく、すれ違った古い車両の方に乗ってみたかったなと。

古い車両は、かつての京王電鉄3000系です。



渚駅と西松本駅のあいだにある、写真の田川橋梁が豪雨で被災しました。

事前に知っていなければ気付かなかったくらい、違和感なく修復されていると思います。



新島々駅を出発してから半時間、短い旅でしたが終点の松本駅に到着。

アルピコ交通はJRから転換された鉄道ではないのですが、松本駅ではJRと一緒の改札でしたね。



これが、全線運行再開を記念して取り付けられたヘッドマーク。

めでたいことなのですが、ヘッドマークが掲げられた期間が10日間というのは個人的に短く感じました。



跨線橋から眺めた松本駅の構内、駅の南側は車両基地が広がっています。

関東とを行き来する特急車両が休んでおり、関西から来た身としては見慣れない車両が新鮮。



松本駅から南にひと駅進んで、南松本駅で下車。

ここも広い構内で、貨物ターミナルが隣接しています。

南松本まで足を運んだのは、好きなラーメン屋のひとつがあるから。



二代目丸源は、醤油豚骨のラーメンにシャキシャキのキャベツがのった「きゃべとん」がウリのお店。

味もコスパも良く、セットになるとお腹いっぱいです。



さて早めの晩ごはんとなりましたが、満足げに宿のある長野駅に移動します。

ですが、ここでまた途中下車。

今度は、日没の時刻を狙って姨捨駅を訪れました。



姨捨駅は松本市と長野市のあいだにある筑摩山地を越えたところの駅で、スイッチバックの構造で有名。



駅名標のように冠着駅から来た普通列車は姨捨駅を出発すると、いったん引上げ線にバックをしてから再び前進するので不思議な感覚に陥るのです。



日本三大車窓のひとつである姨捨。
眼下に広がるのは、川中島の戦いの場であった善光寺平です。
千曲川が形成する盆地と棚田の風景で、今回は夜景を楽しみます。



しばらくして、松本方面に向かう普通列車が唸りを上げながら山裾を上ってきました。

ふうとひと息つくように普通列車は姨捨駅に停車しますが、一方で特急列車はスイッチバックすることなく駅を通過していきます。



駅周辺は月の名所らしく、棚田に映る月が有名なんだとか。

見上げてみたけど、今日は月は見えないな。

あと、日本夜景遺産にも認定されています。



夜景は、日没後の空がまだ青い時間帯を指すトワイライトタイムが特に美しいと聞きます。

とにかくシャッターを切りましたが、夜景撮影は難しくなかなか思い通りにいかないです。



再び長野行きの列車に乗り込み約半時間、やっとこさ目的地の善光寺がある長野駅に到着。

善光寺は御開帳の期間中は21時までライトアップしていますが、今日はさっさと寝て明日に備える。



明日の朝は4時前の起床予定(起きれるかな?

次回は、この旅のメインである善光寺の御開帳です。

ではではノシ


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