やっと落ち着きそうな予感。。
しかも昨日は運動会。。。
更新が遅れておりますが、まだまだゲストルアーは居りますので今後ともよろしくお願いします!
そんな今日のゲストは「DOG-X」です。
伊東由樹その人である。
後に大人気ブランド「Megabass」を立ち上げる人物だ。
ラインの先には「ぺん太」と名付けられたハンドメイドペンシルベイト。
池原ダムに通い、丁度良さそうな流木を拾ってきて自らの手で仕上げたルアーだ。
流木の自由な形状。
曲がった形を、そのまま上反りのペンシルに。
当時、いや、今もあまり変わらないが、この「ペンシルベイト」と言うジャンルは、まだまだ進化の必要があった。
シンプルな反面、個性を出しづらい。
かく言う私も、HEDDON社の「ORIGINAL ZARA SPOOK」で事は足りると思っている一人である。
話を戻そう。
その「ぺん太」は上反りペンシル。
「非常に理にかなった形状をしていた。」と氏は語る。
ストレートスティックな形状とは明らかに違うアクションをしてみせた。
そして何より、良く釣れた。
とことん追求した結果、実に4年あまり。
いつしか「ぺん太」は「ラストリゾート99」と名を変えスタイルを変え進化していた。
どちらかと言うと太めだったぺん太。
ラストリゾート99はスリムになっていた。
しかし、上反りの形状は同じだった。
ここからが長かった。
追求してはテストを繰り返す日々。
1983年には「ラストリゾート99」が完成されていたが、1989年に作ったハンドメイドルアーの「マイDOG-X」まで実に6年の歳月が流れてていた。
もっとも、1986年にMegabass社を設立してるので多忙極まりなかった頃でもある。
そして、いよいよインジェクションモデルへと進化する。
最初はインジェクションモデルに箔を貼り付けた「伊東作インジェクションペンシル」を作成して自身が納得するまでテストは続いた。
約1年の期間を経て1990年に待望の「DOG-X」が産声を上げた。
せっかく作るんだから、よりリアルにしよう。
この拘りとMegabass社独自の高度な塗装技術が掛け合わさり、今まで市場に出回っていた今までのルアーとは格段にレベルが離れたリアルなルアーが仕上がった。
ルアー=疑似餌からルアー=小魚。
リアル系ルアーブームの先駆けにして火付け役である。
少々頭でっかちなDOG-X。
アクションに必要な形状を崩す事なく、リアルさを崩す事もない。
魚の頭部やエラの部分で完璧にデザインと融合している。
ラインアイの位置も、当時は違和感があったが使ってみて納得。
この位置でないと十分なポテンシャルは引き出せないだろう。
見た目と実力、文武両道。
非の打ち所がない完璧なルアー。
DOG-Xが一躍有名になったのは翌年の92年。
アメリカで行われたB.A.S.S.トーナメントでの事である。
何と日本製ルアーで初めてビッグフィッシュ賞を獲得したのだ。
日本のみならず、本場アメリカにもその名を轟かせたのです。
こうなったら、いち早く情報を得た人から順に買い占めるのは目に見えてますよね。
90年代中頃〜2000年前半まで、本当に手に入らなかった。
もっとも、Megabass社のルアーをプレミアルアーへと導いたのはPOP-Xでしょう。
このシール目は初期の証。
一昔前は、シール目が主流だったのです。
しかし、意味有りげにベリー部に(S)と印が!
DOG-Xには2タイプあります。
スケーティングが得意な「スライディングタイプ」(S)
ドッグウォークが得意な「ウォーキングタイプ」(W)
そうなんです。
初期ではノーネームだったけど、タイプは識別できるように印がされてたんです。
先程「頭でっかち」と言いましたが、ボディ前半も太いと思いませんか?
それもそのはず。
内部には「慣性式シーソーバランシング・システム」を内蔵。
リアウエイトは固定されてますが、フロントウエイトが遊動式で左右にスペースがあり、ウエイトボールが左右に転がる事で誰でも簡単にドッグウォークができるのです。
上反りボディと左右に転がるバランスウエイト。
よりクイックなアクションが可能となりました。
尚、2000年以降はウエイト素材が鉄からタングステンに変更となってます。
その造形と塗装は、各社の目標となってました。
もっとも、時代はバスバブル期。
陳列されてるルアーが売れに売れた時代。
質より量!で、私が大好きなB級ルアーも沢山出回ったんですね。
そこでも量より質を貫いたMegabass社のルアーは、欲しくても買えない幻的ルアーとなってました。
それは、バスバブル期が終わっても続いていたので、やはり凄かったんです。
良く釣れたんですよ。
タイプがスライディングタイプだったので、手早いテンポで流してました。
しかも、どんなに高速で使っても、水面を飛び出すことが無かったのには脱帽しました。
本当はウォーキングタイプも欲しかったのですが、とうとう手に入らずじまい。
今でこそ中古などで簡単に買えるだろうが、今更ねぇ…。
そうそう、スライディングタイプはV字の引き波を立てて水を切りながら泳ぎます。
一方のウォーキングタイプはU字ともO字とも呼ばれる引き波を立てて水を押しながら泳ぎます。
同じボディで2タイプあるのは画期的でしたよね!
やはり、そこだけはアクションを分けたかったのでしょう。
二兎を追う者は一兎をも得ず!って事です!
GIANT DOG-X、DOG-X Jr.COAYU、その派生モデルのCOAYU SLIDE SINKER、NEW GENERATIONとしてDOG-X SPEED SLIDEが発売されたのが2010年。
この時何と、作製する事20年。
新時代をSPEED SLIDEに託し、DOG-Xの金型が壊れてしまい…廃盤へ。。
少しずつマイナーチェンジを繰り返し、莫大なニーズに応え続けたDOG-Xの金型は限界を超えました。
ついに令和まで持たなかったが、あの数々の感動は私の良き思い出として…とか考えたら、このコは額縁の中に仕舞うべきか?使ってやるべきか?
もちろん今でもツレツレ!









