さて、自分が設けたリミットのギリギリではありますが、2019年最初の映画レビュー。
ゴールデングローブ賞や、アカデミー賞にノミネート、各種映画賞をとった有名作というのに、実はまだ観てませんでした。
「グランド・ブダペスト・ホテル」
いやぁ、単純におもしろかった。
充実した映画・・・とは言えないと思います。実際、テンポよく進みすぎて内容なんて、なくはないんですがあっさりしすぎに感じられました。
映像美と、シーンの構成と、画が持つ雰囲気というのがなんとも格別な映画でしたね。
正直、今見終わった段階だと、何がおもしろかったって説明できません。
なんでしょうか、どこか映像が芸術的でありながらも、軽快で、かつ出演者の濃密さ。
これが素晴らしいって特徴づけるのが難しいし、エンドロールが流れた時に「あ~よかった」ってなるほどの強いパンチがあるわけでもなく。
なんか、なんとなく、でもやっぱり、おもしろかったよね。ってなる映画で、ちょっとした中毒性のある感じでしょうか。
国民の英雄である、とある作家の回想・・・で語る、とあるホテルのオーナーの回想という形で本作はストーリーが語られていきます。
二段階の回想にする必要あるか?ってとこはご愛敬で。
ちなみにこの映画を観てみたいな~と思ったのは、キャスティングの豪華さ。
シナリオの中心人物を演じるレイフ・ファインズ(ハリー・ポッターシリーズのヴォルデモート役や、007で新たなM役をしている方)を始め、ジュード・ロウ、エドワード・ノートン、ウィレム・デフォー、ジェフ・ゴールドブラム、ハーヴェイ・カイテル、エイドリアン・ブロディ、ビル・マーレイ等々。
群像劇に使うには、豪華すぎでしょ。
それぞれの役者がすごいいい味を出してるんですよ。でも群像劇だからアクが強すぎてもいけない。
その辺のあっさり感というか、バランスが非常によくって。
同じ群像劇でも「スナッチ」のような目まぐるしい感じでもないので、見やすいってのも本作のいいとこじゃないでしょうか。
2度目ですが、この映画は映画っていうよりはどこか絵画的な芸術性を感じさせる作品でした。
なので、眺める楽しさ、その雰囲気性を味わえる良い映画なんじゃないかな。ってのが僕の総評でしょうか?
一発目からだいぶ雑多なレビューですが・・・、後々見返したら・・・、いや気にするまい!