今回のレビューは、劇場で予告編を見てからずっと気になっていた作品です。
公開から1か月たって、そろそろ劇場公開が終わりそうな気がしたので、急いで観に行ってきました!
そんな気になってた作品の名前は「search/サーチ」です。
勉強会に行った日の深夜、3回の着信を残し16歳の女子校生マーゴットが行方不明に。
警察の捜査も進む中、父デビッドは娘のSNSにアクセスして、娘の行方のヒントを探すのだが、そこで目にしたのは自分の知らない娘の姿だった・・・。
というのがあらすじなんですが、この作品の一番の特徴は、全編がパソコン画面だけで展開するということ。
FacebookやFacetime、Youtubeといった、みんな使っているネットサービスから次々と話が進んでいく演出の仕方は、まさに現代ならでは。
この斬新なたくらみは、いったいどんな作品を作り上げていくのか・・・?
さて今回から、ほかの人のブログを見習って自己採点をつけてみようと思います。
4.1点/5点
基準がわかりづらいと思いますが、1回目からかなりの高評価です。
決まった視点による映画といえば、ブレアウィッチプロジェクトやパラノーマルアクティビティみたいに手持ちカメラをもとに展開するタイプや、フォーンブースやSAWなどの閉鎖空間で展開するものなど、いろいろありましたが、今作はパソコンの画面の中!
これまでの比にならないほど物理的な動きがないだろ!って設定ですが、いったいどんな展開になるんだろうか?そもそも盛り上がるんだろうか?
・・・と、興味と不安が入り混じっていたんですが、正直そんな不安は吹き飛ばされるぐらい、おもしろかったですし、見終わった後の余韻と衝撃はすごかった。
ジョン・チョウの不安と苦悩と困惑にさいなまれる演技が、絶妙なのもグッド!
と褒めてるのにギリギリ4点超えなのは・・・万人向けっぽくないかなぁって感じたせいかな。
実際にデビッドが使っているパソコンの画面を中心に進んでいくので、チャットで打ちかけた文章を一度消してみたり、次々と開いたウインドウを閉じたり、Windosw XPだった画面がMac bookになったり、とパソコンを操作している感がすっごい生々しい。
また、設定の斬新さだけでなく、行方不明事件の謎解きと、父親の知らないマーゴットの秘密への謎解きが絡むように展開していくシナリオも秀逸で、中盤以降はパソコン画面だけを見ているはずなのに、画面から目が離せないのなんのって。
ある画像をきっかけに、映画は劇的に動き出すのですが・・・あれに気付いた瞬間、脳天から背筋に走る衝撃は、ぜひ見て味わってもらいたいものです。
映画館でみるのもいいですが、配信とかでパソコンから観たら、それはそれでまた違う没入間がありそうだなぁ・・・。
新たな映画の可能性としても、一作品としても非常におもしろい作品でした。
僕が見た時は、朝と夜の上映会しか残っていなかったので、見にいこうとしてる方はちょっと急いでください。