何かのはずみで出来た詩。

買って切ったキットカット食って勝った
カッと蹴ったキットカット立って食った  
カッと立ってキットカットきっと蹴った
蹴って買ったキットカット食って立った  
勝って立ったキットカット蹴って食った

何かに似た感じがするなと思っていたら、谷川俊太郎の「かっぱ」というのがあった。

児童文学書評 - ことばあそびうた



谷川氏作のはいたってシンプルでまともだ。



しかし私は無垢な子供の神経を混乱させて、もっとへんてこに面白くしたいと思ってしまう。上に書いた私のやつを一行ずつ説明してみる。

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「買って切ったキットカット食って勝った」

これはいたって普通だ。

店でキットカットを買い、ぱきぱきと手で切ったキットカットを普通に食ったのだろう。しかしそのあと何に勝ったのかは分からない。

それがバスケットなのか、テニスなのか。全ては謎に包まれている。鼻血吹き出し選手権(極東アジア予選)でなければいいけど。



「カッと蹴ったキットカット立って食った」

ああ何というヒステリー。

食べ物であるキットカット。甘い甘いキットカット。しかもそれほど大きくないキットカットの包みをわざわざ狙ったうえに足蹴にし、その後に立って食らうという狼藉。

被疑者はシベリア野外収容所で業務用キットカットの大袋に詰められたのちに、野ざらしの刑に処されて然るべきであります。

キットカットよりも遥かに硬質にかっちかちになって凍るがよい。




「カッと立ってキットカットきっと蹴った」

ああいけません。

いきり立って席を立ち、その15分後くらいにあの足元で踏みつけたものがキットカットであったかどうかさえ判断できないとは。

その席がもしキットカット王朝の園遊会であったならどうしますか。チョコ棒によるギロチンで即日死刑執行です。そしてチョコ棒のギロチンといっても、中に入っているのはさくさくした食材ではなく、鋼鉄の棒なのです。


貴殿の首筋はキットカットのようにぱこっと切れはしませぬ。おお痛い痛い痛い。


「蹴って買ったキットカット食って立った」

なんですと。

遠山の金さんのように片肌脱ぎながらレジににじり寄って、おでんの煮えたぎるあの金箱を蹴り飛ばしながら、キットカットを購入したのちに速やかにそれを口に入れ、すっくと立ち上がったというのですか。

まあいなせで素敵。しかれども後始末が大変そうですわね、おっほっほ。

そうそう、贖罪としておでん百日行に励むのを忘れないように。




「勝って立ったキットカット蹴って食った」

キットカットの世界では毎年チョコバー世界選手権が開かれているのはよく知られていますが、今年はそこには何か大きな生物が乱入してひと騒動あったようですね。
 
「2020年チョコバー世界選手権において奇異なアクシデントが発生した。表彰台に立って勝利を噛みしめるキットカットさん(ロット番号 F134422-543)が突然巨大な足によって重症を負わされた。現場には包み紙しか残されておらず、キットカットさんの行方は未だ不明である」(千代子日報 7月12日 スポーツ面より)
もう何だか分かりませんが、恐らく謎の巨人によって美味しく頂かれたのでしょう。




~おまけ~

いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット
とびちったバレンタイン
いちめんのキットカット
いちめんのキットカット

「こんなに食えるかぼけぇ!!」 ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

このパロディの元の詩は谷川俊太郎ではなく山村暮鳥です。

風景 純銀もざいく 山村暮鳥

お粗末様で御座います。

そうそう、菜の花の辛子和えは食べすぎるとお腹ぴーぴーです。
気をつけましょう。それではまた。