先日たまたま見たネットの記事(記事自体は3か月前のものだったようだが)が、

特別養子縁組について、最近地元の妊活仲間でもある友人と話したことと、内容がタイムリーにリンクして、凄く参考になる内容だったので、興味のある方に共有して頂けたらと思い、URLを貼りますねウインク



「この子は心の中にいた」

―― 特別養子縁組2つの家族の物語


赤ちゃんの出自の背景を聞くことは、自分の心の奥底を試されているようだった。

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首都圏の児童相談所の職員によると、田村さんのように里親登録をしていても、いざ子どもを目の前にして断ってしまうケースも少なくないという。田村さんのように実父母を気にする人もいれば、乳児院に行って実際に子どもを見て「自分のイメージと違う」「目が合わなかった」と言う人もいる。

「結局それは、養親になる自分の不安の裏返しなんだと思います。自分自身の問題を子どものせいにしちゃっている」(児童相談所職員)

自分の心と向き合うことが、田村夫妻の養子縁組の成立につながった。「来月生まれるお子さんがいます」と3回目の連絡が来て、田村さんは「たとえどんな背景がある子でも引き取る」と覚悟を決めた。

(以上、一部抜粋)






私も含めて、私の周りの結婚している"子まだ友人"や結婚していても"今は子要らない友人"、未婚の友人も含めて、養子縁組に興味がある、または授からなかったら養子縁組したいと希望する友人が多いです。

もちろん、制度について、詳しく分かっていない人も含みます。

その内の女性の友人の一人は、結婚していて子まだですが、今年企業したこともあり、
「子どもを産むのは、女性はキャリアにもひびくし体にも少なからず負担がかかりリスクがあるから、養子縁組や里親が良いかも。」
と言っています。

私は今はそのようには考えにくいですが、そのような考えも一理あるかと。

そう考えてしまう日本の制度にも問題があるとも言えるかもしれません。


また、それくらい養子縁組等に興味がある人は多いのですが、実際にしている人は身近には居ないんですよね。

だから、制度や実際の養育など、調べればある程度は分かるとは思いますが、細かい事までは分からない、実感が沸かないというのが正直なところなんですよね。

だから、上記の記事のような実際の現場の声を赤裸々に聞けるのは、考える材料となり凄く参考になります。

養子縁組等を仲介する行政や民間団体のメリット、デメリットなどの比較や、
実際に私たち夫婦が該当するのかなど、
きちんと調べて、事前にやらなくてはいけないことはたくさんありますし、

何より我が家は、夫からまだ合意を得ていないし、治療はもう少し頑張る予定なので、
具体的にはまだ取り掛かる予定は無いのですが、

もし、考える時が来て、特別養子縁組をする際に、その子どもについて私が考えるのは、

"どんな生い立ちや障害の有無の子でも、自分の子どもとして迎えることができるのか"

というところです。

これは今すぐ答えが出ないです。

自分が産んだ子なら、どんな子でも育てる覚悟はあると思っていますが。

実際に子どもを育ててみると、そのような気持ちは無くなったという方の記事も良く見ます。

特別養子縁組は、大人のための制度ではなく、子どものための制度だということから考えると、その辺が、迎える側のエゴなんでしょうね。

そういう風に考えているうちは、特別養子縁組をする資格はないのかもしれません。

ただ、上記の記事は、そんな私の考え方をちょっと変えるきっかけになりました。




* * * * *


私は、超遠距離通院を始めた2年前まで、障がいのある子どもたちと関わる仕事をしていました。

通常の学校に通うことができないくらい重度の障がいや、重度と言わないまでも、心身などの様々な障がいから、通常学校に適応できない状態も含む子どもたちが通っていましたから、保護者の皆さんのご苦労は何となくですがわかります。

ただ、やはり実際家庭で療育している訳ではないので、もちろん、保護者方々のご苦労の全てを知っているわけではありません。


担当していた生徒の母親と面談した時に
「先生、お子さんは?」
と、聞かれたので、
「(いないと言わずに)まだなんですよー。」
と答えると、
「子どもは良いですよ。うちは3人居て良かったです。」
と仰ったのです。

担当していた子は比較的重度のダウン症で、3人兄妹の真ん中。その生徒以外の二人は健常児です。

その子は話すことはできませんが、意思疎通は何となくできましたし、それほど難しくない指示なら聞くことができましたので、衣食住で少し支援は必要でしたが、すごく手がかかるというわけではありませんでした。

その時はその子は中学生だったので、それまでの家族を始めとした学校等の支援や日々の積み重ねによって、身につけたことが大きい様子でした。

でも、健常児と比較すると、もちろん日常生活で支援が必要なことが多いです。

ただ、何故か愛嬌があり、職場では職員や生徒含め、みんなの人気者でした。

そんな子を持つ母親から言われた言葉が、今でも私の心を揺さぶることがあります。

もちろん実際育てることは、決して容易ではないと思いますし、障がいのある子が社会に出て自分らしく生きることができる制度が整っているかと言えば、何とも言えない現実ではあると思います。
 
ちなみに、ダウン症は、生まれつき心疾患がある場合が多く、知的障がいを伴います。
その程度は人それぞれで、話すこともできてコミニュケーションをしっかりとれる人もいます。


勤務していた職場には、知的な障がいを伴う重度の発達障害の子どもたちがいましたし、
また私の身近に、診断はされていませんが、発達障害の疑いの知り合いが数人います。

その人たちは、
小さい頃は普通の子と変わらなかった人、
小さい時からちょっと違うかもと気付いた人、
大人になるまであまり気にならなかった人
と様々でした。

みんなたまたま通常の学校に通っていましたが、中にはおそらくコミニュケーション障害からの人間関係が原因で、途中で行けなくなった人が数人います。

学校を卒業して大人になってからは、家業を手伝っている人もいますが、普通の人並みに社会に出て社会生活を送れているとは言えない状況の人もいます。

もちろん学校にも普通に通学し、しっかり社会で活躍し、家族を持っている人もいます。

みんな本当に様々です。





出生前診断で分かるのは、障がいのうちのほんの一部だけではありますが、検査をして、産む前にある程度の情報を、知れるなら早いうちに知って、産むまでにいろいろ準備ができるというのはあると思います。

もしくは、きちんと調べて考えて中絶を選択したなら、ご夫婦の意思を尊重することなので…と思いますが、

安易な考えや十分な知識を持たずに、出生前診断等の検査結果だけによって、中絶を選択する人が増えることは、検査を提供する側にも責任があるように思います。

カウンセリング制度など、検査をするからには、きちんと考え、相談できる制度を整える必要があると思います。

検査を受ける前に、受ける側がきちんと情報収集をし、考えることが大前提とは思いますが。


出生前診断について、分かりやすく書いているサイトを見つけたので、ご参考までに


「出生前診断でわかること・わからないこと」

"この検査でわかるものは、星の数ほどある障害の中の一部です。つまり、出生前診断を受ければ必ず健康な赤ちゃんを産めるというわけではありません。

例えば視覚障害や聴覚障害、人口の6%を占めるといわれている発達障害児はわかりません。

これらがないとしても、出産時のトラブルで脳性麻痺、また、生まれてから高熱を出し脳にダメージを受けることもあります。

ということは“出生前診断でわからない障害児”であれば受け入れて育てる決心も同時にしなくてはならないのです。"

(*一部抜粋)

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/woman.excite.co.jp/article/child/amp_ItMama_46217/%3Fusqp%3Dmq331AQGCAEoATgA




また、発達障害で言うと、それが分かる段階が人それぞれ違うし、着床前診断でも出生前診断でもそれは分かりません。

上記の記事にもありましたが、発達障害以外にも、産んでみて、もしくは産んでから何年も経たないと分からない障害はたくさんあります。

一見、障がいがあるとは分かりにくい知的な障がいが無い発達障害の方や、精神疾患の方もいるなか、健常な人ってどんな人のことを言うんだろうとも思うことがあります。





妊娠治療で、体外をやっている方の着床前診断については、私は障がい云々ではなく、流産や死産をできるだけしないような対策の一つだという考え方なので、私は出生前診断とは捉え方が違います。

出生前診断では、お腹に宿った命を、検査の結果次第では自らの決断で絶つということをするのは、母体の心身ともにダメージが大きすぎると思うからです。

着床前診断も、100%確実な検査ではないですし、色々な考え方があるとは思いますが、皆さんが正しい知識を持って、日本では選択肢として考えることができるような制度になって欲しいです。


仕事での経験や、子を授からない時期が長く、更に長く妊娠治療をしていなければ、私はここまで考えることもなかったかもなと思うと、この経験は無駄では無いと思えます。