「人を救いたい」という強い志を持って看護師となった人は数知れず。しかし、看護現場は甘いものではなく、越えなければいけないハードルがあることは紛れもない事実である。
病気やケガに苦しむ患者の命を守る現場は常に緊張感が張りつめている。過信や慢心、気のゆるみなどが一切許さない現場であることは誰にでも容易に推測できる。
そんな厳しい現場に耐えることができず、退職や転職などを決意する看護師が多いのは、業界では有名な話だ。病院やクリニックなど、病院の規模を問わず抱えている課題といえるだろう。
そんな中、相次ぐ人材の流出に歯止めをかけようとする動きも活発化してきている。やはり、現場を支えるのは人材であることを考えれば、当然のことともいえるのではないだろうか。
その事例として、医師や薬剤師などを交えた勉強会や講習会などの開催をするなどして、看護師としてのスキルやノウハウを磨き上げる取り組みが行われている。これらの取り組みについては、単なるレベルアップやボトムアップにつながるというだけでなく、コミュニケーションの場としての役割も果たしているのだ。やりがいや夢、希望などに満ちあふれた人材を流出させないためにも、こうした取り組みは有意義なことである。
また、毎日の仕事の中での悩みや心配事の相談に乗ることを目的とした相談窓口の設置などを積極的に行う診療機関も増えており、徐々に改善策が講じられるようになってきている。精神不安や精神ストレス、心の闇などに苛まれる人が後を絶たない医療現場にとっては、何とも心強い動きとして注目を集めている。
看護師の人材を確保するには人材の流出を防ぐだけでなく、看護師を目指す人を増やすことも大切だ。そのためには、看護師という仕事のやりがいや尊さを広く大勢の人に伝えていく必要があるだろう。看護師としてのやりがいを伝え、さらに病院全体が働きやすい環境を作っていくことが、人材不足を解消するカギになるのではないだろうか。看護師のやりがいについては、以下のサイト《http://kangoshi-yokatta.com》にまとめられていたため、気になる人は読んでみるといいだろう。