=最初に=
こちらのブログでは、出生前診断にあたり命の選択、中期中絶等の表現がございます。
不快に思われる方は閲覧はお控えくださいますよう、お願いいたします。
本来なら毎週日曜日が定期健診のタイミングだけれども、羊水検査で陽性→中期中絶するなら一刻も早いほうがいいと思い、今日(金曜日)かかることにした。
一人目が生まれる前に一度心拍確認後の9週で流産したときからかかっている産婦人科。
自宅から途中の高級住宅地を抜けて歩いて行ける距離にあり、思い出も深い。
そして今日でこの道を歩くのが最後(ではないけれども)になるかと思うと感慨深い。
上の子を妊娠中にも一年近く通った病院
ここで出産したため、本当に思い出がたくさん
それが今日、こんな形で行くことになるとは
いつもの妊婦検診では採尿して母子手帳も出すのだけれども、出すべきか悩む。。。でも、万が一の偽陽性の確率もあるし、一応妊婦検診ということにしておこう、と思い、提出しておく。
しばらくして看護師さんから
「Rさん!補助券に住所氏名書かれてないですけど、その都度書くのも大変なのでお時間あるときに事前に全部書いておいてくださいね!」と叱責される。
「でも、でも、もう使わないかもしれないんだよ、、、」と私の心の声
そんなこと言えるはずもなく「あ、すみません。時間なくて~」と濁す。
そして診察に呼ばれる。
もう、先生の顔を見るだけで泣きそう
いや、泣いてしまった
大号泣
私 「実は、実はNIPT検査の結果が出たんですけど、21トリソミーが陽性だったんです」
一瞬にして先生と立ち合いの看護師さん(先ほど叱責された方)の表情が曇る
やばい、みんなの悲しそうな顔を見ると涙が止まらない
私 「なので、羊水検査を受けたくて。こちらでは受けられますか?」
先生 「ごめんね、うちではしていないんだよ。提携しているのは〇〇総合病院なんだけど、そこも今からだと予約取れないかもしれないから、NIPT受けたクリニックの提携先のほうが早く取れるし、いいと思うよ」
先生 「一応エコー見てみようか、、、USB(画像)はとっておく?」
私 「はい、、、」
先生 「うーん、エコーだけじゃ特に何も(所見は)見当たらないなぁ。でもエコーで分からないこともあるからね。羊水検査受けるのが一番だね」
先生 「もし、羊水検査も陽性だったら、どうされるか決めてるの?」
私 「上の子もいるので、、、諦めようと主人と決めています」
先生 「そう、、、」
私 「先生、もし手術を受けるなら無痛希望なのですが、こちらで無痛はされていますか?」
先生 「ごめんね、うちは中期中絶手術は出来るんだけど、無痛はしていないんだよ」
私 「そうですか、、、無痛希望なので陽性だったら他のクリニックで手術するかもしれません。念のため紹介状をいただけますか?」
もうね、このやり取りの間、大号泣。何度看護師さんからティッシュを渡されたことか
恐らく先生は一人目の前に流産した時の私は忘れているかもしれないけれど、一人目を産んだときの私は覚えてくれているはず。
だから初対面だと無口な先生とも診察ではいつも打ち解けていたし、NIPTを受けるのも私が初めてらしく、色々と教えてくれた。
私 「もし、羊水検査を受けた結果とか、その後のこととか、決まったらご報告したほうがいいですよね。(分娩予約もしてるし)」
先生 「そうだね、もし気持ちが落ち着かれたら教えて」
涙がおさまってから、診察室を出た。
診察室には数人の妊婦さんと新生児検診に来たらしい赤ちゃんとパパがいた。
でも、不思議と初めての流産のときと比べていたたまれない気持ちにはならなかった。可愛いな、懐かしいな、と思える余裕があった。
それもこれも、一人目が、上の子がいてくれたおかげだと思う
それぐらい0(ゼロ)と1(イチ)って違う。
だから、不妊で悩んでいるカテゴリーでいつも「二人目不妊」と区分けされているのがよく分かる。
一人目不妊だった私からすれば、
「二人目なんてなんて贅沢な。一人いるだけでもいいじゃん
」
と思っていた。
そして、今回二人目を妊娠したときも、妊娠する前からも、子供が一人いてくれることのありがたさや二人目を望むことの贅沢さを身に染みて感じていた。
だから、きっと何も経験していない人よりは悲しさが少ない気もしていた。
それでも、少しは自分も世間の大多数の方達のように二人目を産んで育てていく経験ができることを期待していた部分があった。
もともと流産経験があるため、妊娠から出産までお花畑
ではなかったし、いつ流産するか分からない、と常に覚悟していたが、まさか流産ではなく、こんな結果になるとは。。。