来年の女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会
予選を兼ねたサッカーの女子アジア杯が14日、当地で開幕。
1次リーグA組の女子日本代表(なでしこジャパン)
初戦で前回優勝のオーストラリアと対戦し、2-2で引き分けた。
後半の途中まで2点をリードされる危機を救ったのは、
エースの大儀見優季(チェルシー)だった。
ベンチスタートとなった大儀見の出番は前半34分からだった。
佐々木監督は当初、「後半の途中から状況を見て代えようと思っていた」。
だが、同21分に先制を許す苦しい展開となり、
早い時間帯にカードを切らざるを得なくなった。
宮間あや(岡山湯郷)が「攻撃で第一の選択肢になってくれる」と評する大儀見の投入で、
日本はリズムを取り戻す。
「イングランドの(リーグの)ほうが、もっと激しく厳しい。(オーストラリアは)当たりは弱いし、
楽に感じた」と言いのける大儀見は何度もオーストラリアのゴールに迫った。
だが、後半19分に追加点を許して0-2。
それでもオウンゴールで1点差とし、
同39分に大儀見の左足から同点ゴールが生まれる。
川澄奈穂美(レイン)のクロスに合わせ、意地を見せた。
劣勢からの同点劇。
大儀見は「経験の少ない選手が出ている。力の差は試合に影響しているが、
勝ち点1を拾えたのは収穫」としながらも、
新戦力や若手に「もっと一人一人がアジアを勝ち抜くために成長しないと。
試合に出られるチャンスを結果に結びつけて、
味方の信頼を得ることが大事」とこれまで言い続けてきた奮起を求めた。
所属クラブとの兼ね合いで大儀見が出場できるのは1次リーグのみだ。
今度は新戦力が、大儀見の前で意地を見せる番だ。