立春
(二十四節気の一つ。初めて春の気配が現れてくる)
春の初め。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されている。
冬至と春分の中間に当たり、昼夜の長短を基準に
季節を区分する場合は、この日から立夏の前日までが春となる。
九州など暖かい地方では梅が咲き始める。この日が寒さの頂点となり、
翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、
手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。
立春は八十八夜、二百十日、二百二十日など、雑節の起算日(第1日目)となっている。
立春から春分の間に、その年に初めて吹く南寄り(東南東から西南西)の強い風を春一番 と呼ぶ。
桜の開花時期は、立春からの最高気温の合計が540℃という
概算法がある(ほかに、元日からの平均気温の合計が600℃、
2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もある)。
一般的な節分 とは、立春の前日のことである。立春の早朝、禅寺 では門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣がある。また、中国 では立春の日に春餅 (チュンビン)を食べる習慣がある。また、地域によるが節分 の日までが日本で一番寒い時期であり、初めて気温が上昇傾向になる日が立春である。