春夏を通じて初出場を果たしたのが、豊川高、広島新庄高、美里工高。
この3チームの共通点は今年注目の好投手を擁しているところだ。
豊川高の右腕・田中空良は、
秋の東海大会で142キロのストレートを披露した。
東海地区でトップクラスの力を持つと言われた準々決勝の大垣日大高戦では11奪三振で3失点。
勝てば選抜出場に大きく近づく準決勝の静岡戦でも2失点で粘り、
チームのサヨナラ勝ちにつなげた。
この時に、「信じられない」と話していた甲子園。そのピッチングに注目したい。
広島新庄高は左腕の山岡就也。
昨夏は巨人にドラフト3位指名された田口麗斗を擁しながら、
広島大会決勝再試合で惜敗するなど、
あと一歩で甲子園出場を逃したが、山岡がついに甲子園に導いた。
「自信がある」というストレートは最速143キロ。
「素質は田口に匹敵する」と注目するスカウトや大学関係者も多い。
ピンストライプのユニホームで甲子園のマウンドに立つ姿が楽しみな選手だ。
美里工高の伊波友和は
最速144キロの本格派右腕。
ダブルエースの長嶺飛翔とともに、沖縄尚学高を唯一破った(県大会決勝)投手でもある。
九州大会では、夏の甲子園にも登板した笠谷俊介(大分商高)との投げ合いを、
足をつりながらも制した。