仙台どんと祭り
一年の無病息災・家内安全を祈願する祭 。
特に宮城県内各地の神社で盛んに行われており、
仙台市 の大崎八幡宮 の「松焚祭 」(まつたきまつり)が宮城県最大規模である。
宮城県の多くの地域では小正月 の前日の1月14日 夕方から行われるが、
福島県 の西根神社 では「うそかえ祭 」と一緒になって数日間開催される。
石巻の場合は、新生活運動 により1970年代 に前倒しが定着したものとされる。
松の内 (門松 を飾っている期間)が終わると漁 が始まるため、
石巻漁港 (1973年 (昭和48年)に特定第三種漁港 に指定)を擁する同市では、
新生活運動が謳う「合理的民主的な生活慣習の確立」に従って
松の内を県内他地域より短縮した。
参拝者の一部は裸参りを実施している。宮城県内各地の裸参りは大崎八幡宮における裸参り と
おおむね同様の装束・方式で実施しているが、同県登米市 迫町 ・津島神社の
「佐沼 どんと祭裸参り」では提灯 ではなく松明 を持って参拝し、
同県角田市 の「かくだどんと祭り裸参り」では鳥追い棒を持って
『ヤー、ホイホイホイ』の掛け声とともに町中を練り歩き、
盛岡八幡宮では紙のハサミを持って特徴的な振りをしながら行進するなど、
地域によって一部違いがある。
神社で行われるのが一般的だが、神仏混淆 の中山鳥瀧不動尊 、
あるいは、定義如来 や仙台大観音 などの寺 でも行われており、
白山神社 の別当寺 の立場にある陸奥国分寺 では裸参りも実施される。
釜石市 大渡では甲子川河川敷で開催するなど、
神社・寺以外での開催例もある。さらに、宮城県登米市では
石越総合運動公園で「石越 どんと祭冬の花火 大会」が実施されており、イベント性が高い。