「高校野球・準々決勝、鳴門4-5花巻東」]
(19日、甲子園)
3回戦で21安打17得点の猛打を披露した鳴門と、
済美の剛腕・安楽を打ち崩した花巻東との対戦は、大方の予想に反して序盤は投手戦となった。
鳴門のエース・板東湧梧投手(3年)は、
多彩な変化球で相手打線に的を絞らせない。
花巻東の左腕・細川稔樹投手(2年)もコーナーを丁寧に突く投球で鳴門打線を抑えた。
均衡を破ったのは花巻東。
六回、先頭の2番・千葉翔太外野手(3年)が四球で出塁すると、
続く3番・岸里亮佑外野手(3年)がバックスクリーンへ特大の先制2ランを放った。
その裏、鳴門は1死一、二塁の好機をつくると、
4番・伊勢隼人内野手(3年)が中前適時打。
さらに5番・稲岡賢太外野手(3年)の左前適時打で同点に追いつき、
7番・松本高徳内野手(3年)の左前適時打で3‐2と勝ち越しに成功した。
花巻東は八回、先頭の千葉がまたも四球で出塁すると、
2死二塁で5番・多々野将太内野手(3年)が右前に同点適時打。
さらに6番・山下駿人捕手(3年)の左中間二塁打で勝ち越し、
7番・茂木和大内野手(2年)の右前適時打で5‐3とした。
鳴門は九回裏、2四球から2死満塁と攻め、
稲岡の二塁強襲打で1点差に詰め寄ったがそこまで。
花巻東は2009年以来2度目のベスト4。
佐々木監督は
「秋の県大会では1回戦で負けたチームなのに、
よく選手たちが成長して頑張ってくれました」と感慨深げに語った。
鳴門の森脇監督は「板東は粘り強いピッチングをしてくれました」と選手を称えた。