第95回全国高校野球選手権大会第7日は14日、
甲子園球場で2回戦を行い、
第2試合では、
今春の選抜大会準優勝の済美(愛媛)の2年生エース・
安楽が初回に155キロをマークするなど11安打7失点で完投。
三重を9―7で下して3回戦に駒を進めた。
安楽は初回、先頭の浜村に左前打、
1死後に長野に変化球を捉えられて右越え三塁打を打たれ、いきなり失点。
なお1死三塁の場面で、4番宇都宮への初球が暴投となって2点目を失った。
それでも次打者を二ゴロに打ち取った速球で155キロをマーク。
甲子園のスピードガンで計測された球速では、
07年夏の佐藤由規投手(仙台育英、現ヤクルト)の甲子園最速記録に並んだ。
その後は5回まで毎回安打を許しながらも直球でピンチをしのぎ、
6~8回は三者凡退に抑えた。
9回には5安打を集中されて5点を失ったが、
最後は直球で打ち取って2点差で逃げ切った。
打線は1点差の3回1死一、三塁から光同寺の右前適時打で同点。
なおも2死一、二塁から町田が中前へ適時打を放って
試合をひっくり返した。6回に犠飛で1点を加え、
7回には金子、盛田の連続適時打で3点を加えて安楽を援護。
8、9回にも加点して11安打で9点を挙げた。
三重は逆転負け。
2―9の9回に4番・宇都宮からの3連打で1点を返し、
なお1死満塁から山口、浜村の連続適時打と犠飛で2点差に迫ったが、
反撃はそこまでだった。