第95回全国高校野球選手権記念大会
日本高校野球連盟、朝日新聞社主催
毎日新聞社後援は13日、
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦4試合。
第1試合は、丸亀(香川)と横浜(神奈川)が対戦。
横浜が2年生左腕・伊藤の好投で丸亀を降し2年ぶりの夏の勝利を挙げた。
○横浜(神奈川)7-1丸亀(香川)●
横浜が12安打で快勝した。
三回、浅間の中越え2点二塁打など4連続長短打で3点を先取。
五回に高浜の左越え3ランで突き放した。
先発・伊藤は変化球主体の投球で相手打線をかわし、
毎回の14奪三振で完投した。
丸亀は三回を除いて毎回走者を出したが、八回まで無得点。
九回に3安打を集めて1点取り、一矢報いた。
◇毎回奪三振 横浜の伊藤将司(2年)が2回戦の丸亀戦で記録。
第94回大会で、桐光学園(神奈川)の松井裕樹が準々決勝の光星学院(現・八戸学院光星、青森)戦で達成して以来、80回目。
○…振ればヒットとばかりに横浜の3番・浅間が5安打の大当たり。
試合前は「自分のポイントで捉えられない」と不安もあったが、
一回の第1打席で外角球を強くたたいて左翼線に二塁打。
「あれで感触をつかめた」とシュアな打撃を取り戻した。
神奈川大会準々決勝で桐光学園の左腕・松井からそろって本塁打を放った、
同じ2年生の4番・高浜がこの日は3ラン。
「自分もホームランを打ちたかった」とライバル心は相変わらず。
○…丸亀の3番・次田が意地の一打を放った。
7点を追う九回2死一、三塁の打席は「何とかしたかった」。
横浜の左腕・伊藤のスライダーを左前に運び、三塁走者の河西を還した。
香川大会は5試合で打率6割超。
この日も2安打した。
だがチームの23年ぶりの甲子園勝利はならず「悔しさの方が大きい」と話した。
横浜・渡辺元智監督 伊藤は緩急をうまく使っていた。
1失点での勝ちは評価できる。
ただ(打線の)犠打のミスは命取りになるので修正したい。
丸亀・山本雄一郎監督 うまいこと打たれてズルズルといってしまった。
相手が上だった。
伊藤君はコントロールが良く、外の球に手が出なかった。