○楽天14-4日本ハム●(4日・札幌ドーム)
広い札幌ドームで記録ずくめの二塁打劇場を展開した
首位・楽天が最下位・日本ハムをたたきのめし、
これまた球団タイ記録の7連勝を飾った。
五回、嵐が吹き荒れた。
直前の守りで同点に追いつかれる嫌な展開だったが、
1死走者無しからリーグ打率トップの銀次が内角球を振り抜き、
一塁線を破る二塁打。
自ら「いけるぞという雰囲気を与えられた」と語った通り、
銀次のスイングが生み出した風に打線全体が乗った。
枡田まで4者連続二塁打で3点。
松井が遊飛に倒れたが、嶋から1四球をはさんで3連続二塁打で4点。
星野監督が「めでたいことだな」と評した
1イニング7二塁打のプロ野球新記録で一挙に計7点を奪い、勝負を決めた。
さらに、恐ろしいのは、チームの勢いがこれで止まらないこと。
「(大量リードで)相手が落ちてくるなかで、集中力が途切れなかった」
(銀次)と六、七回も3安打、2得点ずつをマークし、攻撃の手を緩めなかった。
星野監督は
「連勝は難しい。おそらく(開幕15連勝中のエース)田中で止まるよ」と余裕しゃくしゃく。
田中の次回登板が予想されるのは4試合後。
冗談とはいえ、裏を返せばそれまで負けることはないと
言わしめるだけの雰囲気が今の楽天にはある。