セ・リーグ、巨人6-3ヤクルト、
12回戦、巨人8勝4敗、31日、東京ドーム
巨人先発の笠原は制球に苦しみながらも5回を4安打2失点に抑え、
自ら2点適時打を放つなど投打に活躍し、今季4勝目(1敗)を挙げた。チームは5連勝で貯金を「23」に増やした。
終始、うつむき加減だったマウンドとは、まったくの別人とも言うべき、ど派手なガッツポーズを決めた。
中井の右前適時打で1点を勝ち越した直後の四回二死一、二塁。
笠原が八木の直球を振り抜いた打球はグングンと伸びて、
中堅の頭を越える三塁打。プロ初安打で2者が生還し、
自分にもチームにも大きな追加点をたたき出した。
本業は反省するところだらけ。
一回は先頭の山田に中前打で出塁を許すと、2四球を与えて、
一死満塁のピンチを背負った。
二回は2四球に阿部の野選もあって、二死満塁とした。
ともに何とか切り抜けたが、
ベンチもスタンドのG党もソワソワ。まったく落ち着かなかった。
制球が全く安定しない笠原だったが、
女房役の阿部は球の威力を信じ、直球は高めに要求した。
失点は四回の森岡、五回のバレンティンのソロ本塁打2本で、
何とか抑えることができた。
さわやかな日本ハム・大谷とはひと味違う、
泥臭い二刀流だが、笠原は5回4安打2失点で勝利のバトンを中継ぎ陣に渡した。
試合後のお立ち台で右腕は「初回から全力で飛ばした。
(四回の適時打は)ストレート一本に張っていたので、
いい結果が出て良かった」とはにかんだ。