明徳義塾が選抜4強の高知に競り勝った。
スコアは昨年と同じ2―1。
2年生右腕の岸は序盤、
3イニング連続で先頭打者を出したが、
内外角に直球を投げ分け、要所を締める。
守りも三塁手の逸崎を中心に無失策で応えた。
その粘りが5回に実を結んだ。
1死二塁で打席に立った矢野は
「落差があるカーブは打てない」と直球に絞った。
厳しいコースはファウルで粘り、9球目を打ち返す。
中堅手のすぐ左を抜ける先制三塁打になった。
「連投の岸を助けたかった」。
7回には決勝点となるホームを踏んだ。
5試合で1失策と今年は守りのチームだ。
馬淵監督は「打てなくても、勝負できる訓練をしているから」と笑った。