◇パ・リーグ 楽天5―0日本ハム(2013年7月9日 東京D)
先月16日の阪神戦以来の完封。
楽天・田中は日本ハム打線を116球、被安打4で軽々と9つの「0」を並べてみせた。
走者を三塁まで進められたのは3回だけ、
ここは1番陽岱鋼を遊ゴロにしのいで序盤のピンチを乗り切った。
そのあとは散発的に安打を許すが危なげなく、12連勝。
これで40イニング連続無失点、防御率は1・24まで上がった。
この日は東京ドームでの楽天グループデー、
4万3683人の大観衆を前にこれ以上ないパフォーマンスを見せた。
「年に1回のことなので、最高の試合が出来ればと思っていた。
こういう形(完封)で勝ててよかった」と安どの笑みを見せた。
チームはガッチリ首位を守ったが
「意識せずしっかり、自分の投球を」と試合中も緩急を
カントロールして、主導権を渡さなかった。
クリーンアップには3番アブレイユの1安打のみ、
二刀流ルーキー大谷には死球、四球、遊ゴロと仕事をさせなかった。
記録についても常々
「シーズンが終わってから」と語っており、
この日も「ファンの皆さんが楽しんでいただけたら」とあくまでも勝ちにこだわっていく。
最後には「巨人の阿部さんの言葉を借りて、最高で~す」と
締め、大喝采を浴びていた。